『招ちゃん……』
私は久々に会った幼なじみとの別れを惜しんでいる。
『たまに連絡してね…』
福永「…週一でする」
『2日に1回でも良いよ…?』
黒尾「それは頻度多すぎだろ」←
『そうでもないですよ…
研磨くんとは毎日ゲームするつもりですもん。』
そう言った瞬間。
バッと一斉に研磨くんを見る皆さん。
ん、なんかデジャブ←
黒尾「研磨だけかよ〜」
『研磨くんの可愛さにやられたんで』←
黒尾「"可愛い"だってよ〜良かったな、研磨」
『?』
何やら"可愛い"に反応したらしい黒尾先輩。
そして、研磨くんは若干機嫌悪め。
何故だろうか…
「あ、あなたー!!!!」
『うわぁ!?』
何やらデカい生き物が乗りかかってきた。
『あ、いつぞやの巨人じゃないですか』←
「勉強教えてくれただろ!」
『はいはい……いつぞやのおバカさんでしたね』
「酷すぎる!!」
「るっせーぞ!リエーフ!!」
「痛いッ!!」
『あ、夜久先輩!』
「なんで夜久さんには返事すんだよ!!」
『夜久先輩が優しいからです』
夜久「そうか?」
『はい!!』
「いつまで名前付かないんだよ!!
夜久さんに呼ばれたし!!」←
『うるさいよ、リエーフ。作者の都合だよ』←
黒尾「ねぇ、メタい発言やめようぜ」
『「「はーい」」』
『……大都会と宮城だし…
なかなか会えないと思いますけど…』
黒尾「なぁ、大都会って……普通に東京って…」
『うるさいですよ、いいところなんですけど』
まったく……人が最後の別れを告げると言うのに…
『今度、東京に遊びに行……行けたらいくので!
その時はバッチリ偵察しますからね!!』
夜久「偵察宣言されたな」
孤爪「クロ頑張れ」
黒尾「なんで他人事!?」
『連絡もしますから!研磨くんにも招ちゃんにも!
そして出来るなら夜久先輩のもLIMEが欲しい!』
夜久「良いぞ。研磨から送ってもらってくれ」
『はい!』
黒尾「俺は!?」←
黒尾「あ、あと…すぐ会えると思うぞ」
『また合宿ですか?』
黒尾「違う違う」
『?』
黒尾「そっちの文化祭で行くからな、俺ら」
『え、文化祭っていつですか』←
孤爪「把握してないんだ……」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。