青城の勝利に終わったものの、
烏野との差は僅か2点。
まだまだ課題が沢山ある。
青城も、烏野も──────────
『お疲れ様でしたー!』
テキパキと仕事をする私。
でも、私自身もまだ足りない。
『…………』
今まで、こんなに悩んだことなんてなかったな…
自分の思うままに行動して、サポートしてきたから…
メニューも少し、変えた方が良いのかも。
私の所為で、これ以上の成長が見られなくなったら…
烏野がどうしてそこまで強くなれたのか…
全部、自分で探らないといけない。
能力をもっと高く、身に付けて、
精一杯サポートするんだ…!
『後の2週間は絶対無駄にしないッ!!』
及川「何の話…?」
『いえ!こっちの話なので!!』
『皆さん!
何かしてほしいこととかありますか!?』
休憩時間に選手の体調管理はもちろん、
精神面のバランス維持も怠らない。
松川「………それって…」
及川「やめてまっつん!あなたちゃんは
そういうこと考えてないからッ!!」
『?……マッサージでもしますか?』
花巻「マッサージ……」
及川「マッキーッ!!!」
『今なら暴言を吐いても良いですよ!
ストレス発散です!サンドバッグになります!』
及川「やめて!?」
『国見!何か手伝うことない!?』
国見「塩キャラメル…」
『あ!なら取って……切れてるんだった…。
今から近くのコンビニに買い出し行ってきます!』
及川「行かなくていいからッ!!」
さっきから、何故か及川先輩に
突っ込まれてる気がする…←
サポートって、どうやるんだっけ……
今までどうやってたかな……
『檸檬ちゃん…』
逢沢「なに!?」
『癒しを選手に与えてあげたいんだけど…
どうしたら……あ、檸檬ちゃん自身が嫌しか』
逢沢「あなたちゃん壊れた!?」
逢沢「(あなたちゃんが壊れたんですけど!
何したんですか!!及川先輩!!!)」
及川「(俺も分からないんだけど!?)」
逢沢「(役立たずですね!もう!)」
及川「(辛辣じゃない!?)」
逢沢「(……心配なんです……)」
及川「(…………)」
逢沢「(あなたちゃんの笑顔が
見れないと私、死んじゃうんです!!)」
及川「(何の心配!?!?)」←
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!