第15話

「たまには優しい国見ちゃん」
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2020/05/20 13:00
やっと、私たちの順番が来て、

席に着いた。

店員「メニューがお決まりになりましたら、
そちらのベルでお呼びください。」

渡されたメニューを見て、

チョコケーキにするか、チーズケーキにするか。

はたまた、抹茶ケーキにするか……と、悩んでいた。

国見の方は直ぐに決まったらしく、

国見「何と何と何で悩んでるの?」

と聞いてきた。

『え、なんで3択って分かるの…?』

国見「なんとなく。」

国見って、超能力とかあったのか。

『チョコ、チーズ、抹茶で悩んでます…』

国見「俺、チョコにしたから。
少しあげても良いけど。」

『ほんと!?じゃあ、私も少しあげるよ!
食べたい方言って!』

国見「………チーズケーキ…」

『よし、決めた!!ありがと!国見!』

国見「……大袈裟。」

……国見ちゃんは、典型的なツンデレでしたか←

今回ばかりは、感謝しかないです。









店員「お待たせしました。」

目の前にくる、ケーキたちは。

なんとも綺麗で輝かしかった。

『わぁー……』

と目を輝かせていると、国見は笑って

国見「ほら。」

と言い、1口サイズにケーキをすくい、

私の方へ向けた。

私はパクリとそれを頬張った。

国見「……ほんと、気にしないよね。」

『なんのこと?』

国見「別に。」







『あ、じゃあ私も。はい!』

私も1口サイズにケーキをすくい、

国見の方へと差し出す。

国見は少し躊躇ってから、パクリと頬張った。

その後は普通にケーキを食べていたけど。

少しばかり、国見がおかしかったのは

言うまでもない。









国見「(間接キスなんだけど。)」

とまぁ、こういうことだったらしい。

本人は全くもって気づかずにいた。←

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