第13話

「ショートケーキ」
35,549
2020/05/20 13:00
と、いうことで……







『つ、着いた……けども!着いたけども!』

着いた瞬間に泣きそうになる私と、

うわぁー…と嫌そうな声を出す国見。

私たちが見たものは……








『何、この行列………』

ケーキ屋さんに並ぶ、大勢の人……

国見「………帰ろうか←」

『…!?奢ってくれるんだよね!?ね!?』

国見が逃げないようにグイッと服の裾を掴む。

よし、拘束完了だ←





国見「…逃げないから、そろそろ離して」

国見は恥ずかしいのか、私が掴んだ国見の服の袖を

指さしながらそう言った。

私が手を離すと……

グイッと今度は私の腕を引いた…

と思ったら、手を繋いできた。

『はい!?』

思わず上げた奇声に、国見は一瞬目を丸くして

驚いたが、そのまま吹き出して笑いだした。









『ちょっ笑うな!……というか、離せ!!/////』

国見「………ふっ………プルプル」

笑いすぎてお腹抱えて震えてますよ←

そろそろ羞恥心が限界…………

『ふざけんな!!/////』ゲシィッ

蹴りを食らわしてやった←

国見「ほんと……どこからその力出てきてるのさ」

『知らん!』

国見「小さい癖に←」

『もっかい蹴ろうか?』

国見「ごめんって、離すから…」

どんだけ蹴られたくないんだよ…←

それなら始めから蹴られるようなことするなよ←

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