第146話

「成長」
16,265
2020/08/05 05:08




『さぁッ!出遅れましたけど…練習しますよー!』

「「「「おー!」」」」

『今日は私、観るだけなので!!
皆さんの成長見せてもらいますからね!』

及川「まかせて☆」

花巻「…プレッシャーだなー…」

『プレッシャーなんかに負けないで下さいね〜』

松川「……まぁ、頑張るか」

いや、やる気が見えません←←












『はぁー……じゃあ、1番変化を起こせた人に














ご褒美……あげましょうか!!』







及川「よし!みんな…!信じてるよ」

「「「「おーーー!!!」」」」




盛り上がり方……というか、変わり身の速さ…←















「及川先輩たちも、ドンドン強くなっていくよねー」

『ですねー…渡先輩も、変わってきてますよ〜』

渡「先輩たちに比べたら、俺なんてまだまだだよ…」

『何言ってんですか!!
来年は、渡先輩のその癒しを
沢山貰うつもりなんですからッ!』

渡「あれ…?俺の役目ってそれ…?」









『まぁ、それは冗談として……
頼りにしてますからッ!
困ったことがあれば、言ってくださいよ?』

渡「………うん。」



















及川「狂犬ちゃんナイスー!!」

今まで、京谷先輩とは険悪だった…って、

聞いていたけど、全然平気そうだな……












及川「そーれッ!!」バシンッ

及川先輩のサーブも、威力高まってるし…

戦力となる選手は着々と増えている。













トンっと、隣にいる渡先輩の背を押して…

『ほら!渡先輩も練習しますよ!
アドバイスも出しますから!ファイトです!』

渡「………うん!!」













はぁー…渡先輩って、可愛いと思う←←













岩泉「…ッ……及川!!!!」バシッ

キャーッ!岩泉先輩かっこいいー!!!←

んん"……これじゃ、

一般のファンと変わらなくなってしまう……







みんな、どんどん成長してる…………

『……ッ……ナイスです!!及川先輩!!』

練習でも、なんでも。

真剣に取り組む彼らはかっこいいと思える。


















ドリンクを作りに、体育館の外へと出る。

ふと、









『私……何も成長出来てない……』








そんなことが頭に過ぎった。













トンっと曲がり角でぶつかった。

グラリと身体は後ろに倒れる……が、否。

腕を前に引かれて、抱きとめられる形になる。










ドサッと音を立てて倒れた。














「ッ…………」

『ッ大丈夫ですか!?すみません!!』

押し倒したような形になってしまっている

身体を早急に起こし、安否確認をする←







「いや……平気だけど……」

『すみません、
選手に怪我させてしまうところでした…』

「いや、俺も前見てなかったし……」

すくりと立ち上がり、膝を払う。

そのまま過ぎ去ろうとしたので…




『あ!待ってくださいッ!!』

パシッと手を掴む。














『……何故──────────
















──────────兵庫の方が……?』








「あ、知ってるんだ。」












『はい、角名倫太郎…稲荷崎高校、MB』

角名「へー…そこまで知ってるんだ」

『偵察……ですか?』

角名「まぁ……そんな感じ……」







『なら!!色んな高校回りません!?』

角名「は………?」

『そちらの情報も知りたいですし』

角名「へー……いいよ」

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