第166話

「来る合宿最終日」
14,102
2020/08/31 07:03



『グスッ……グスッ……』






及川「あのー…あなたちゃんどうしたの?」

逢沢「合宿最終日が寂しいそうですよ…」

「それ本当!?俺と会えなくなるのが
寂しいのか〜!?」

「あ、ちょ、木兎さんッ!」

『グスッ………ッグハッ』←







体育館の隅っこで

いじいじしていた私に飛びついてきた

『…木兎先輩……』

木兎「なんだ!?」

『………暑苦しいです』

木兎「!!」

赤葦「あ…」

『あ…』

しょ・ぼ・く・れ・モー・ド ←←










木兎「ソウダヨナ…あなたは俺がイナクテモ…」

いじいじしてたの、私なのに←











『もう!研磨くんに会ってくるんで!!
戻ってくる時までに
しょぼくれモード治しててくださいよ!?』

まったく……最後だって言っても……





















『木兎先輩とは別に…いつでも会えるでしょう?』











バタンと音を立てて閉まるドア。

それにだんだんと遠ざかるパタパタという足音。








静まった瞬間に、体育館では例のごとく……













木兎「…なんかすっげぇキュンときたッ!!」

赤葦「木兎さんまで…やめてくださいよ…」

及川「ぼっくんはずっとしょぼくれてて!!」

木兎「なんで俺を責めるんだよ!!
後ろの国見はこえーし!!」

相も変わらず、国見くんはセコム発揮中。
















『たっのもー!!!』

とはいえ、そんなことも知らずにこちら…

音駒の方へと向かって来たあなた。













「おー!…俺と会えなくなるのが寂しかったのか?」

あなたちゃんを見つけた瞬間。

駆けつけて顎クイに加え、

耳元でそう呟いたトサカ←














『…ッ…違います!!研磨くんに会いに来たんです!』

驚きからか顔をボフッと赤らめたあなたは、

早々に研磨の名前を出す。

それに反応した研磨は、タカタカと駆けてきた。

孤爪「…合宿終わっても……また会える?」

上目遣い+裾クイに殺られたあなたは、

一瞬よろめいた内にギューっと研磨に抱きついた。

周りは当然驚き、

山本なんてムンクのごとく、悲鳴を上げている←





















『研磨くんを持ち帰っても良いですか…?』

黒尾「研磨くんは私のよ♡」

『あ、……黒尾先輩って
そっちだったんですね…』引

孤爪「クロ………キモイ……」

黒尾「いや!冗談だからッ!!研磨ぁ!?」

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