第150話

「スパルタ」
15,774
2020/08/07 13:53





『さー!練習再開しますよー!?』

及川「えー…休憩は………」

『十分したでしょう?』

「「「「鬼!!」」」」









だって………











『今、稲荷崎に負けたばかりなんですよ?
この感覚、感情そのまま残しておける内に、
もう一度練習することで、悔しさが混じり、
自分のダメなところも見えてくるんです。』







及川「……なんか……あなたちゃんって
ホントに頭良いんだね……」

『いや、今まで私をバカにしすぎですから』←

中学の時なんて、

クラスメイトに拝められてたんだから←

え?どうやって…って?

それは……ねぇ?

(何故か目の前で手を合わせられて祈られてました)














『まぁ、兎も角……私もいつもに増して
しっかりアドバイスするので…













次に稲荷崎と戦った時、
勝ってくれるって信じてますからね』















「「「おう!!」」」













私だって、悔しかった。





でも、噂に聞いていたより、凄いと思った。











青城だって、弱くないのに……

あんなにギリギリのボールを拾って、

完璧な、安定したトスを上げられる侑先輩。

侑先輩が取りこぼしたりミスしたりした時に、

フォローを完璧に出来る治先輩。







スロースターターで、体幹が凄く良く、

急な転換をしてくる角名先輩。

隙を作らないようにフォローしたり、

ダメな部分をキッチリと確実に補える主将、

北先輩。

それに、全国5本の指に入るスパイカーで

威力が凄い。でも、それと同時にムラがあるから、

木兎先輩と同じような感じの尾白先輩。









安定した、リードブロッカーで、

見極めが上手い大耳先輩。

多少決め急ぎがちだけれど、戦力となる銀島先輩。

他の人は、見れてないから分からないけど、

私の集めた情報的には、全員が強い。










青城に足りないものは、

まだ沢山ある──────────













及川「さぁ!いくよー!!」

「「「おう!!」」」











でも、私たちだって、負けて終わりじゃない。













その分、取り返してやるんだから。




















『及川先輩!ナイスなんですけど、
もう少し前に出れるように!!』

及川「分かった!」




『国見!気力を持つ!!気を抜かない!!』

国見「……はーい」




『岩泉先輩!もう少し低めで跳んで下さい!』

岩泉「おう!」











私だって、チームのために……

アドバイスを的確に出来るように目を鍛えないと…















『お疲れ様です!!』


私も一緒に成長していきますからね!



















信じてます、勝ってくださいよ?



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