『お疲れ様です!』
そう言って、タオルとドリンクを渡す私。
菅原「ありがとな〜」
『いえいえ!…あ!飛雄はもう少し
右にボール出した方が良いかな』
影山「おう!」
日向「影山でも指摘されるんだな…」
影山「あなたはすげーからな!!」
『飛雄!?』
め、珍しく私を褒めた……
いつもは意地張って褒めない癖に←
『翔陽はナイスジャンプだね!!
ジャンプ力があるから、他の選手に負けないね!』
日向「おう!!」
ガッツポーズして喜ぶ翔陽。
なんだか、青城にはこういう可愛いのがいないから…
新鮮………
澤村「小泉も混ざるか?」
『え!?』
菅原「確かに…勉強になるかもな〜」
『そんな、私なんか…』
菅原「旭みたいだべ…」
旭「ちょっと!?」
澤村「影山も日向も、その方がやる気でそうだしな」
『…それなら、やらせてください』
こう言ったのは良いけれど、
月島「…背が低いから、
届かないんじゃないの〜?」
ニヤニヤしながらそう言う敵
『"背が低い"…?低くても、翔べばいい』
タンっ
バシンっ
トントントン………
『…ね?ボールに届くじゃない』
日向「……俺より翔んだ………!!」
『ジャンプ力なら、負ける気がしないから』
月島「へぇー…面白いじゃん」
『月島も、随分と負けず嫌いじゃん…』
月島「そっちこそ」
『人が変わったみたいっ!』ポンッ
月島「そっちは性別間違えたんじゃない?」
『ふ ざ け ん な !!』
バッシーンッ
『私は、"一応"女なので!』
月島「……一応なんじゃん」ボソッ
『うるさいですよ?月島クン』ニタァ
影山「笑顔下手かよ」
『飛雄に言われたくなかったな』←
影山「?」
『飛雄が意識して笑う時は犯罪者だから』←
影山「!!………んなことあるかっ!ボゲェ!」
『自覚なしかよ!!』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。