白福「あれ〜?その様子だと…」
雀田「いるんじゃない〜??」
『いや、その……』
逢沢「は、白状しろー!!」
『檸檬ちゃんキャラ維持してぇええ!!』
『……その……初恋の人が浮かんだと言いますか…』
「「「初恋!?」」」
清水「いたんだね…」
『何年も前ですけどねー……それ以来いませんし』
ずっと、片思いだったからなー……
白福「えー?誰だれ!?」
『そこまでは…!!』
雀田「えー?逃げるのー?」
『逃げる逃げないじゃないですからっ!
………飲み物でも買ってきます!!!』
はぁ…と息を着き、
自販機のボタンを押す。
実は、ここの自販機!
私の好きな紅茶が売っているのだー!!
テッテレーー!!!!
……1人で言ってても寂しいな、おい←
『好きな人……か………』
檸檬ちゃんは分からないけど、
萌美ちゃんは国見だし。
及川先輩は、まぁ………色々?だし、
京治くんはどうなんだろう…………
今も気になるのは、好きだから…なの?
「…何してるの?」
自販機のピピッていう音と共に、
声がかけられた。
『国見………ちょっと、飲み物を?』
国見「"好きな人"ってやつは?」
『聞いてたの!?』
国見「丁度」
『そっかー……』
国見「で?」
誤魔化せたと思ったのに←
『昔、好きな人いたんだけど、
今はどうなのかなーって…思ってたり?』
国見「ふーん……」
『自分から聞いたのに興味なさげー』
国見「いたんだ、好きな人」
『うん、まぁ、それなりに?』
国見「何人」
『え、ひ、1人……だけど?』
国見「へー」
『……………』
いや、ごめんよ国見………
今の"へー"がめちゃくちゃ怖い←←
『えと、く、国見は?』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。