第133話

「にゃんですと!」
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2020/07/17 10:46




「あなたちゃ〜ん!!!」

一瞬、檸檬ちゃんが飛びついて来たのかと思った←

実際、飛びついて来たのは…














『及川先輩、セクハラです』←

及川「えぇ〜…!そんなー!」

『クソ変態及川先輩って呼びますよ??』

及川「長いしdisられてるし!!!」

『それがキャラですもん。』←

及川「メタいよ!!!!」
















『では、私も夕食作りに行くので…』

及川「え??」

『?』

及川「今日はコーチたちが作ってくれるらしいけど」

『そうなんですか…!?』

及川「そうそう!」

『あ!なら…お風呂入って来ます!
まだ夕食まで時間ありますよね!!』

及川「え、あぁ…うん…」

『?』












及川「(…まだ話してたかったな…)」























「お、なんか久々だな。」

『岩泉先輩!!』

自販機の前で突っ立っていたら、

肩を叩かれたので振り向くと、岩泉先輩がいた。





『岩泉先輩に会えたことで、
また頑張れる気がします…』

なんだそれ、と笑いながら言う岩泉先輩。

岩泉先輩って、男らしいけど、

そういうところはものすごく可愛い気がする。







しばらく岩泉先輩と、会話していると、

「こっいずっみちゃ〜ん」

と飛びついて来る人が。

なんなの、ほんと。





『皆して、どんだけ飛びつくの好きなんですか。』

呆れた顔で言うと、岩泉先輩と黒尾先輩が驚いた。

あ、因みに飛びついて来たのは黒尾先輩。

『なんで驚いてるんですか…』

黒尾「いや、"皆して"って…」

『あぁ、さっきも及川先輩に抱きつかれたので。』

岩泉「クソ川…」

あ、及川先輩、ご愁傷さまです←












黒尾「でもあれだっけ?
檸檬ちゃん?とかなら喜ぶんだろ?」

『抱きつかれた私がですか?』

黒尾「おぉ。だって、可愛いの好きらしいじゃん。」

どこ情報ですか、という言葉は辛うじて飲み込んだ。

何故だかまた、及川先輩が危ない気がしたので←

『まぁ、そうですね………
岩泉先輩でも嬉しいですよ?』

だって、憧れの先輩ですもん。

口には出さないけど、伝わってるだろう。






黒尾「え、Loveの方??」

『尊敬です。そして言い方ウザイです←』

黒尾「尊敬ね〜……」

『?』














黒尾「じゃあ、俺は??」














黒尾先輩のこと……うーん…………














『ウザイ人だと思ってます。』








ヒデェ!と叫ぶ黒尾先輩。













『でも、割と好きですよ。』







そう言って、私は岩泉先輩に一言告げて、

部屋へと足を運んだ。


























黒尾「……お宅のあなたちゃんって、
ツンデレか何か?」

岩泉「素直だと思うが…」

黒尾「ヤバい…なんかキュンときた…」

岩泉「………」

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