第136話

「もう!」
17,018
2020/07/24 14:23


及川「〜!ほら、もう!早くどいて!!」

『及川先輩、情緒不安定ですか…』

岩泉「気にするな、嫉妬してるだけだから」

『岩泉先輩にですか…?』

岩泉「は」

及川「ちょッ!!違うからッ!!」

『仲良いですもんね〜』

岩泉「やめてくれ、気持ちわりぃ」

及川「ねぇ!地味に傷ついたッ!!」

赤葦「あなた」

『ん?』

赤葦「……」

名前を呼ばれたから、

隣に座っている京治くんの方を向いた。

途端、




『うぁッ!?』

真正面からギュッと抱きつかれて、
京治くんの温もりが伝わる











京治くんが及川先輩にドヤ顔してたのは、知らない。
















『ちょ……そろそろ…その……恥ずかしいです』

限界になってきた私がそう言うと、
更にギュッと抱き締めてくる。

『へぁっ!』

首元に顔を埋めてくるから、くすぐったい……。
こしょばいよ!!










バァンッと勢いよくドアが開いた。












「なんか、
嫌な予感がしたから来たんだけど…?」






ドアを開けてすぐのところには、
物凄く不機嫌そうな国見が立っておりました。







え、なんで不機嫌なの…?












『嫌な予感…?』

国見「良いからあなたは離れたら?」

『いや、無理なんだが!!』

そういえば、デレ期終了したんだった…

なんだか、

自分の息子が反抗期になった親の気分だよ…

『京治くん、そろそろ羞恥心が限界……』

赤葦「まだ癒されてない…」

『そんなキャラだった!?』

及川「そうだよ!!キャラ保って!!」

赤葦「息抜きですから…」

『確かに、息抜きは必要だ……なら、』















私からギュッと抱きしめ返した後に、

京治くんの頭をポプポフと撫でた。

あ…くせっ毛だから、モフモフしてる……。

赤葦「〜ッ!不意打ちはずるいッ!」

そう言って、バッと離された。

最近そのセリフばかり言われる気がする……

なんだか、腑に落ちない。

プリ小説オーディオドラマ