そう言えば…
『ここって、梟谷学園ですか…?』
一応、合宿場かどうかの確認はしないと。
「そうよ〜…大分話せるようになったから、
そろそろ水分取りましょうか…」
『すみません…ありがとうございます。』
「いえいえー」
梟谷の先生…なのかな?
見たところ、保健室っぽいし……
「私が気になる?」
『え、あ、はい!!』
また顔に出てたのかな…恥ずかしい……
「多分、思った通りよ。梟谷の保健室の先生。
貴方の先生ではないから、
名前で呼んでくれて良いわよ!色々話したいし」
はぁー…こんな先生が青城に欲しい…
ん?でも色々ってなんだろ…………
「で、彼氏はいるの?」
水分を補給してる時に言われたコレにより、
私は吹き出した……←
『へ、はっ、何言って…!?』
いや、ほんとに何言ってるんですか←
「えー…貴方を運んで来た岩泉くん?とか言う子?
それとも、色気の凄いお2人のどちらか?
それとも、あのイケメンくんかしら…?
らっきょヘッドの可愛い感じの子に、
無気力系の男の子かしら…?
あーでもでも!
目つきは鋭いけど、優しそうな雰囲気の子?
ちょっとチャラめの子かしら…?
あと、優しいオカン系の子もいたわよね…」
『え、えっと…』
結局、青城の全員かよ!!
てか、金田一はらっきょヘッド……←
というか、え!?
『私って、岩泉先輩に
運ばれて来たんですか!?』
ちょっ……嘘でしょ!?
やだー!!絶対重かった!!←
「あらあら〜…その岩泉先輩って子が彼氏〜?」
『違います!!そもそも彼氏いませんから!!』
「じゃあ、想い人かしら?」
『想い人というか…岩泉先輩は憧れの先輩です。』
「そっかー…まだ恋はしてないみたいね。」
『初恋は済ませてますよ?』
「なんか、それも憧れで
ちゃんとした恋はしたことないんじゃない?」
『……そうですかね…』
初恋…じゃなかったのかな……
憧れか……どうだったんだろう……
まぁ、確かに……そうだったかも…
小学生の時だったしね……うん。
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もうすぐ早くも100話目!!
ということで、リクエスト募集しています!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。