『よく職員室だって分かったね…』
国見「荷物って言ったら大体そうでしょ」
『あ、そう。』
男子「あの!あなたちゃんも…国見?くんも、
手伝ってくれてありがとう!」
『いえいえ!また何かあったら言って下さい!』
男子「いやいや、女の子頼るわけにも…!」
『え!?』
男子「?」
『あ、いや……女の子って、
あまり言われないので…/////』
男子「……え、いや、あなたちゃんかわi(((」
国見「行くよ、あなた」
グイッと腕を引っ張る国見。
『えっ、ちょっ!?国見!?
……あ、えと…話の途中ですみません!また!』
『ちょっと…いきなり何なのさ!………国見?』
顔が見えなくても分かる…。
不機嫌だ。それも、ものすごく。
『…………何かあった…?』
これと言って、思い当たる節もなく、
聞くことしか出来ない。
国見「……さっきの先輩と仲良いの…?」
『え?なんで……?』
私にとって、突拍子のないことを聞かれ。
全く意味が分からないのだけれども…
国見「いいから、答えて……」
イライラが増す国見。
『え、さっき会ったばかりだけど……』
国見「は!?それで名前呼び!?意味わかんない」
『えぇっ!?なんで怒ってるのさ??』
いや、意味わからんのはこっちだから!←
なんなの…急に怒って……
国見「だからっ!………あー……やっぱなんでもない」
『は!?……ここまで怒鳴っといて…それはない!』
国見「……いいから、ほら、行くよ部活……」
『え、良くな……はい…』
いつもに増しての圧力に耐えきれず、
反論すら出来ない……。
いや、今回に限っては、私一切悪くないよね!?
むしろ、八つ当たりじゃない!?
私、怒られてる意味が分からないもん!!
なんだっていうんだよ…
私までモヤモヤした気持ちで、体育館へ向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!