始業式…本気でだるい。
校歌なんて、一体何のために歌わされているのか?
あれ…隣の子、歌いながら寝てる笑
次の校長の話。
毎回話はめちゃくちゃ長いくせに、生徒達を座らせてくれない。
つまりこの30分間を立ったまま過ごさなくてはならないという地獄…
ガタンッ
大きな音がして、隣の子が倒れ込む。
幸い、どうしようか考えるよりも先に体が動いたらしく彼女が頭を打ち付ける寸前で支えられたようだ。
手を腰に回し、不意にそんなことを考えてしまう。
焦ったように駆け寄ってくる担任。
彼女の反応はない。
顔は蒼白で、意識がないようだ…
俺は彼女を前に抱え、講堂を飛び出したー。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。