第9話

♡7
545
2019/05/03 10:38

あれから家に帰って、




頭の中の思考がまだ追いついていないでいた。










、、、、










彼がジャニーズだと聞いて、




普通は会いに行かない方がいい、




と考えるかもしれないが、




会いたいという気持ちが私の中ではしつこいくらいにあって、




気づけばまたココアを持ってベランダに出ていた。
あなた
あなた
ハァー





、、、、





永瀬廉
永瀬廉
ため息は幸せが逃げていっちゃうんやよ?
あなた
あなた
永瀬くんっ、、、、
永瀬廉
永瀬廉
廉って呼んでや!!
あなた
あなた
あっごめん

初めてあった時は呼び捨てで呼べていたけど、




良く考えればひとりで恥ずかしくなって




なぜか苗字呼びになっていたのだ。










、、、、









しばらくの沈黙が続いて、




彼にジャニーズだったの、とか




問いただしたいが、




何となく、彼から言って欲しかった。




別にカップルとかでもないのに、




そういうことを気にしてしまう私は、自分に呆れた。









永瀬廉
永瀬廉
なぁ、連絡先交換せぇへん?
あなた
あなた
あっ、うんっ、いいよ
永瀬廉
永瀬廉
良かったぁ~!!

そう言って、




へにゃ、と効果音が聞こえて来そうなくらい、




崩れ落ちるように、彼はその場に座り込んだ。




その行動さえも可愛いと思ってしまう。
あなた
あなた
そんなに嬉しいの?笑
永瀬廉
永瀬廉
うん(o^∀^o)

いきなりそんな笑顔を見せられて、




私の心は高く、高く飛び跳ねた。
永瀬廉
永瀬廉
どした?顔真っ赤やで?笑

そう言いながら、




私の顔を覗き込んでくるからなのか、




余計に顔全体が真っ赤になるのが、




しつこいくらいに感じた。






そういう彼も、夜の暗さで分からなかったが、




少し、顔が赤くなっているように感じた。

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