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初めてあった人に呼び捨てなんてって、しかもいきなりタメ口で言っちゃったことにすぐ後悔した。
でも、これは彼の雰囲気というか、仲良くしようね、
みたいな、彼なりの優しさなのかもしれない。
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彼はそう言って、
どこか悲しそうな、儚そうな顔をして、
微笑んだ。
人とコミュニケーションを取るのが苦手な私にとって、
いつもなら早く部屋に戻ろうとするが、
この時の私は、
彼のことをもっと知りたい、
もっと一緒に居たいって
何となく思った。
これも、
彼の魅力のひとつなんだと実感した。
その日は、彼とたくさん話して、
同じ大学だったこと、同い年だったこと、
新しい発見がたくさんあった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!