第3話

またね
28
2021/02/07 14:24
「…?」

"君は優しいね"

少女はそう言ったきり黙ってしまった。
そんな間を、俺の質問が破る。

「……どこが?」
「ん〜……私と"普通にしてくれる"とこ」
「……そ、分かんないや」
「‪w‪wだろうねぇ!分かってたら逆にすごい!」


「そうなの?」


「うん‪w」


「そっか。」

































「よいしょと!ん"ん"〜!っフゥ…」

弁当を食べ終わった少女は立ち上がってググッと背伸びをする。

少女の前、既に食べ終わっていた俺は、何もすること無く少女を見ていた。
「そういえばさ!」
と、少女は此方へ振り返る。
「君はわたs_________
______

少女が言いかけた途端、鐘が鳴った。
昼休みの終わりを知らせる鐘である。


「あ、ごめん!なんでもないや!じゃあね!!」

少女は慌てながらそう言い去ってしまった。














ふと思い出す。








"分かってたら逆にすごい!"



……俺は、相当凄い人なのかなぁ。
ね。

"___"。

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