教室のドアを引く。
「あ!!ちょっと千世ー!!どーこ行ってたのさ!!」
そう言って走ってくる親友の晴菜。
千世「ごめんごめんっ!ちょっと外で食べてたわ!」
晴菜「もぉぉ……昨日もどっか行くし…はぁ…」
千世「ごめんってばぁぁ!!」
千世「あ、でも…」
晴菜「ん?」
千世「明日から外いくから昼は無理かも」
晴菜「………………」
千世「ゴ、ゴゴゴゴゴメンッテホント」
晴菜「はぁ…分かったよ。私も無理に付き合わせるくらい悪者じゃないし、奏美達にも言っとくわ」
千世「ありがとよ友!!」
晴菜「あいあい」
鐘が鳴り、それぞれ席へと座って行く。
私も座ろうとした時に思い出す。
あ、名前聞くの忘れてたぁっ!
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良傘 晴菜
…高校2年生 2組
…千世の親友
…気が強く友達思いだが、裏では意外と面白い性格をしている
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!