第14話

石鏡悠斗討伐作戦2
582
2018/10/07 23:28
私は刀で優斗に斬りかかろうとした。


でも、軽々と避けられてしまった。
雪
くそっ!
石鏡悠斗
石鏡悠斗
ははっ、それが本気?
からかうような優斗にイライラが募る。


挑発に負けちゃだめ…


雪
ーーー、急急如律令!
石鏡悠斗
石鏡悠斗
がっ!
私の放った攻撃が、命中して優斗は空き家に叩きつけられた。


だけど、それで終わりなわけがない。


空き家をじっと見つめていると、口元についた血を拭いながら優斗がよろりと立ち上がった。
石鏡悠斗
石鏡悠斗
ほんとに君はうざったいね
石鏡悠斗
石鏡悠斗
ーーー、急急如律令
雪
は?な、に?
ろくろ
ろくろ
おい、あれって…
優斗が術を唱えた途端、大型のケガレが5体ほど現れた。


どれも大きすぎる…
石鏡悠斗
石鏡悠斗
ははっ、ろくろ君の相手は僕だよ
ろくろ
ろくろ
くっ、優斗ぉーーー!
ろくろと優斗は激しい戦いを繰り広げながらどんどんと離れていく。


私はこの5体のケガレを何とかしなきゃ
雪
ーーー、急急如律令!
私が唱えると、ケガレ2体が調伏された。
雪
あと3体
一斉に襲ってくるケガレの攻撃を避けながら、確実に攻撃を仕掛けていく。


一体のケガレをバラバラにした後、あることに気づいた。


残りの2体だけ、何かが違う。


何が違うと聞かれれば答えられないけれど…


雪
何、こいつら…
一体のケガレが私に手を伸ばしてきた。


飛び避けようとしたけれど、動けない。
雪
えっ?なにこれ!
さっきバラバラにしたケガレの腕だけが私の足を掴んでいた。


どうして?!


調伏もしたはずなのに!


そのうちにケガレの手が私を掴んだ。
雪
ぐぁ…
ギリギリと締め付けられる体


術を唱えて腕を爆発させたけれど、手は爆発できずに私を掴んだまま落ちた。


雪
な…んで!
体と切り離されても力は緩まず、逆にどんどん締め付けられていく。
雪
あぁ!…ゴホッ
ボキッと嫌な音がしたかと思うと、口から血を吐き出した。


このケガレ、やっぱりおかしい!


ろくろ
ろくろ
雪!
遠くの方から私を見たろくろがこっちへ来ようとした
石鏡悠斗
石鏡悠斗
ダメだよ、ろく。君の相手は僕だ
ろくろ
ろくろ
くそ!雪ぃ!

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