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第4話

ラルサへの差別
「や…辞めてください…」

「うるせぇ!お前なんかがリリアン様に近づくんじゃねぇよ!
リリアン様はなぁ、王室の誰よりも民や国のことを想ってくれている素晴らしい御方なんだぞ?
そんな御方にお前なんかが近づいていいわけねぇだろ?なぁ?」
リリアンとシャーラが教室の外へ出た時、ラルサに対する暴言が始まった。
ラルサは、「辞めてください…」としか言葉に出せず、ただただされるがままになっていた。
そこへリリアンとシャーラが教室へ戻ってきた。

「何があったの?」
「…リ、リリアン様…!」
「まぁ…ラルサ!どうしたの?何があったの?」
「な…何もありません、リリアンさ…リリアン…。」
「…何があったのかしら。この教室で。」

誰も、シャーラでさえ見た事のない態度で、リリアンは強く言い放った。

「ラルサになにをなさったの、この教室にいた方、だれかおしえてくださらないかしら!」
「…!!」

教室にいた誰もに緊張が走った。

「おれら…僕達は何も知りません…」
「ふふっ…私が王女だということは忘れてください。私は一個人で、あなた達のクラスメイトですわ。遠慮なさることはありません。」
「…俺も…しらねぇ…」
「わ、私も…。」
「教室にいた誰もが知らないのね…残念だわ…」

「…あの…っ!…私が見ていました…」
「本当?教えて下さらない?」
「…はい。ラルサさんを囲っている…そこの彼らが…ラルサさんを罵っていました…」
「…ありがとう。あなたは?」
「私は…13番のサリア…サリア・ミーシャです…。」
「これからよろしくね、サリアさん…。
さて。あなた方に質問があるわ。ラルサをなぜののしっていたの?リナスだから?
それならば私は許さないわ。もしも先にラルサがあなたがたを罵っていたのであれば、私はラルサを許さない。
けれどラルサはそんなくだらないことはしないもの。」

あまりの正論に、皆、黙りこくってしまった。

「…お嬢様。その辺で…」
流石に耐えきれなくなったのか、シャーラが制止にかかる。
「いえ、やめないわ。私の友達、ラルサを一方的に罵っていたのよ?許せるわけがないじゃない。
私たちが仲良くしていたから?
それなら私が仲良くしてと言ったのよ。罵るなら私を罵りなさい。」

「「…すいませんでした…。ラルサ…もごめん…。」」
「…!ぼ、僕は…いいんだ…」

「身分で差別だなんてくだらないこと、なさらないでください…国や制度に不満があるのであれば私に言ってください。きっと…良くしてみせますから。」

教室のざわめきが戻ったのは、その後リリアンとシャーラが教室から出て5分後だった。