第34話

人間と妖怪の恋
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2025/04/20 13:32 更新
未空イナホ
未空イナホ
オロチさんオロチさん!
実際のところどうなんですか?
アリサさんとの関係は!
オロチ
オロチ
確実に仲良くなっている。
そんな気はする




































































数日後、アリサの居ない場所で

ケータ達はオロチの心境を聞いていた。

































































USAピョン
USAピョン
まさかクールなオロチが
恋をする日が来るなんて
本当にビックリダニね。
それも人間の女の子に
ウィスパー
ウィスパー
そりゃそうでしょうよ!
オロチが人間の女の子を
好きになる日が来るなんて
誰も想像出来ませんよ!
ケータ
ケータ
ま、まあ...確かに俺も
びっくりはしたけどね?
オロチ
オロチ
...そんなに意外か?
未空イナホ
未空イナホ
でも私は有りだと思います!
人間と妖怪が友達になれるなら、
恋人にだってなれちゃうと
私は思うんですよね!
ケータ
ケータ
確かに俺も見てみたいな。
人間と妖怪は恋人になれるか
未空イナホ
未空イナホ
昔とあるアニメで見ました!
と言っても、立場は逆で
男の子が人間で女の子が
妖怪だったんですけどね?
ジバニャン
ジバニャン
2人はどうなったニャン?
未空イナホ
未空イナホ
妖怪である彼女は自分の
正体を隠して人間界で
バイトを始めたんですが、
そこで1人の青年に
一目惚れして...














































































イナホはアニメで見たという、人間と妖怪の

恋物語について熱く語り始める。





















































































USAピョン
USAピョン
...話が長過ぎるダニ


























































しかし、長過ぎるイナホの話に

後半からは殆ど誰もついていけずにいた。











































































































































ウィスパー
ウィスパー
要するにお2人は結ばれて
ハッピーエンドって事ですね!
ケータ
ケータ
そんなアニメがあったんだ?
オロチ
オロチ
...自分の事は顧みずに
人間を救った妖怪か。
確かに興味深い
ジバニャン
ジバニャン
そこはオロチと似てるニャンね?
ケータ
ケータ
確かに、アリサさんの
自殺を真っ先に止めたのは
オロチだからね!
未空イナホ
未空イナホ
そこなんですよね!
アリサさんと同じ年頃の
乙女である私だからこそ
わかります! 自殺を考える程
精神が病んでいる時に
優しくされたり、自殺を
止められたりなんてしたら
大体の女子はイチコロですよ!
オロチ
オロチ
...最初のアリサからは
そんな風に見えなかったがな。
寧ろ、私に会う度にアイツは
あからさまに怪訝な表情だった
ケータ
ケータ
でも、今は違うよね?
アリサさんの自殺を
止めたのもそうだけど、
何だかんだ言っても
アリサさんは1番最初に
オロチに心を開いたし...







































































































ジバニャン
ジバニャン
オレっち、思うニャンけど...
オロチ
オロチ
何だ?
ジバニャン
ジバニャン
...アプローチするなら
早めにした方がいいニャンよ?
USAピョン
USAピョン
どういう事ダニ?
ジバニャン
ジバニャン
前を向いて生きる希望を
取り戻したかどうかまでは
わからないニャンけど、
アリサちゃんはどんどん
この街で色んな妖怪達と
仲良くなっていってるニャン。
この前じんめん犬とイケメン犬に
言い寄られてた時は流石に
困ってたみたいニャンけど...
ウィスパー
ウィスパー
アリサちゃんの可愛さは
妖怪までも虜にしちゃうんですね!
ジバニャン
ジバニャン
キュウビ以外にもライバルは
増えるかもしれないニャンよ?
オロチ
オロチ
...
ケータ
ケータ
ってか、キュウビも
アリサさんの事好きだったんだ...








































































































未空イナホ
未空イナホ
あ、噂をすればアリサさん!
ケータ
ケータ
あ、本当だ!









































































































百瀬アリサ
百瀬アリサ
っ...くしゅんっ...!































































すると、ケータ達から遠く離れた場所から

くしゃみを連発しながらアリサが現れた。





































































































あつガルル
あつガルル
大丈夫ガル...?
百瀬アリサ
百瀬アリサ
う、うん...
ウィスパー
ウィスパー
おや? アッチィソウルブラザーズの
皆さんも一緒みたいですね?
オロチ
オロチ
...!











































































その近くにはアッチィソウルブラザーズの

4人も居て、アリサはあつガルルに

腕を引かれながら歩いていた。














































































のぼせトンマン
のぼせトンマン
ふぶき姫は相変わらず
酷過ぎるカッポン!
あせっか鬼
あせっか鬼
人間の女の子までも
凍らせちゃうなんてね...
メラメライオン
メラメライオン
メラメラ!
あつガルル
あつガルル
だから俺達はふぶき姫とは
関わりたくないガル!
百瀬アリサ
百瀬アリサ
皆...私の為に怒ってくれるのは
嬉しいけど、ふーちゃんの事
そんな風に言っちゃダメだよ。
きっとふーちゃんだって
悪気はないんだから...
あせっか鬼
あせっか鬼
優しいねアリサちゃんは...
百瀬アリサ
百瀬アリサ
私ね? ふーちゃんが作ってくれた
いちご味のかき氷気に入ったの

















































































ケータ
ケータ
アリサさん、いつの間に
あの4人とも仲良くなったんだね?
未空イナホ
未空イナホ
それに、あの感じだと
ふぶき姫とも既に友達に
なったっぽいですね?
オロチ
オロチ
...


































































ケータ達はアリサ達には近付かず、

離れた場所から様子を伺っていた。













































































百瀬アリサ
百瀬アリサ
私自身も最近になって
気付いたんだけど、私は
いちご味が好きみたい。
ジバニャンが勧めてくれた
チョコボーも、コマさん達と
一緒に食べたソフトクリームも
いちごとかベリー味が
特に美味しかったの
ジバニャン
ジバニャン
アリサちゃん...
のぼせトンマン
のぼせトンマン
って事はショートケーキも?
百瀬アリサ
百瀬アリサ
ショートケーキ...
メラメライオン
メラメライオン
メラ?
あせっか鬼
あせっか鬼
ん? 誕生日のお祝いとか
クリスマスに食べないの?
百瀬アリサ
百瀬アリサ
そんなの私には一切
食べさせてくれなかったよ。
絶縁した母親は姉には
必ず買ってあげてたけど、
私には何も無かった...



































































































_____________________






























































































































アリサ達の母
アリサ達の母
アズサ! お誕生日おめでとう!
百瀬アズサ
百瀬アズサ
う、うん...ありがとう...。
《...今年もアリサには
言わないんだね...》
百瀬アリサ
百瀬アリサ
...。
《もう慣れちゃった。
どうせ今年も...》












































































それはアリサ達の誕生日当日、母は

アズサにのみバースデーケーキを

用意していた。
















































































それは毎年恒例だった為、その頃から

アリサは何も動じなくなっていた。







































































百瀬アズサ
百瀬アズサ
アリサ! 一緒に食べよう!
百瀬アリサ
百瀬アリサ
...アズサ...







































































それでもアズサはアリサと一緒に

ケーキを食べようと、毎年必ず

アリサの分も取り分けていたが...。




































































































アリサ達の母
アリサ達の母
ダメよ。何度言ったらわかるの?
このケーキは、あくまでも
“アズサの”為だけの物よ!
百瀬アズサ
百瀬アズサ
いや、毎年言ってるけど...
私こんなに食べられないよ。
だってホールケーキは
1人で食べるものじゃないし。
だから今年こそアリサと...
アリサ達の母
アリサ達の母
ダメったらダメよ!










































































そう言って母は、アリサに渡そうとしていた

ケーキをアズサの手から奪い取る。























































































百瀬アズサ
百瀬アズサ
あっ...
アリサ達の母
アリサ達の母
アズサったら水臭いわね。
1人で食べ切れないなら
そう言えば良かったのに。
お母さんが食べてあげるから!
百瀬アズサ
百瀬アズサ
...は?
アリサ達の母
アリサ達の母
アリサに食べさせる
ケーキなんてないわよ!
クリームひと舐めすら
させないんだから!
百瀬アリサ
百瀬アリサ
...













































































そう言うと母はケーキをアリサの前で

あっという間に平らげた。












































































































百瀬アズサ
百瀬アズサ
ごめん...アリサ...。
今年もまた...
百瀬アリサ
百瀬アリサ
いいよアズサ。私は別に...
アリサ達の母
アリサ達の母
そうそう! アリサにケーキなんて
勿体無いわ!
百瀬アズサ
百瀬アズサ
...










































































































アズサを溺愛していた母によって

1度もケーキを食べれず、それどころか

アズサ以外に【おめでとう】すら

言われた事がなかったアリサであった。




























































































































百瀬アズサ
百瀬アズサ
《...待っててアリサ。
バイト出来る年齢になったら、
私が必ずケーキ買ってあげる!
その時は一緒に食べようね?
もう少しの辛抱だから...》














































































そう心に誓ったアズサだったが、結局

アリサと一緒にケーキを食べるという願いは

永遠に叶わないものとなってしまったのだった...。

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