第14話

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2026/02/26 12:32 更新






午後。



教室に入ると、ころちゃんが机に座って鉛筆を握っていた。


しゆちゃが隣でそっと見守っている。


sy
お、りぬくん


しゆちゃの声に、莉犬は少し肩を落としながらも返事をする。

 
rn
うん……


視線を床に落とすと、るぅとくんが顔を上げてちらっとこちらを見る。


ru
り、いぬ……?


その呼び方に、心がすこしだけあたたかくなる。


教室の窓から光が差し込む。


外では、あっきいが大きな声で笑いながらまひちゃんに話しかけている。


その声が、莉犬の耳に届く。


rn
……なんか、落ち着く


小さな声でつぶやくと、ころちゃんがくすっと笑った。


cl
うん、ここは安全だよ


言葉にならない安心感。



怒鳴られない、
叩かれない、
奪われない。



そんな場所。 



莉犬はゆっくり机に向かう。

鉛筆を握る手は、まだ少し震えているけど。


それでも、昨日よりは少し強く握れる。



しゆちゃは横で静かに言った。


sy
無理はするなよ
rn
……うん!


ころちゃんが小さくうなずく


cl
ぼくも一緒にやる!


その言葉に、胸の奥でぽっと光が灯る。

誰かが、自分のことを見てくれている。


rn
……ありがと、ころちゃん


小さく笑う莉犬。


今日も、少しだけ勇気を出せた。


午後の教室に、静かだけど確かな温度が流れる。




ここでなら。

泣いても、怖くても、

"じぶん"おとこのこでいられる。



莉犬はそっと目を閉じて、深呼吸した。


rn
……おれ、ここがすき


声にならない声を心の中でつぶやく。



そして、少しずつ、
自分の居場所を認めていくのだった。



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