第24話

疑い 2
138
2018/03/22 13:17
そして、今日。

バラバラになっていたみんなを呼ぶことにした。

でも、沈黙が続いた。

そして、私は手紙のことを話す。

「みんなに聞いてほしいことがあるの。
実はね、あの手紙竜一が書いたものじゃなかったの。」

「…えぁ!?」

と小夜ちゃん。

「なっ!どうゆう事だよ!?」

と江藤先輩。

「それで、この手紙を書いた人が犯人何じゃないかって思うの。」

「…また犯人探しですか。」

「…え?」

「僕はもう、こんなのに付き合えきれない。」

そう言ったのは中島君だった。

「…な、中島君」

「こんな事してもどうせ、僕らみたいな一般人に分かるはずがない。こんなの、時間の無駄だよ。僕は帰る。」

そう言って、席を外してしまった。

(中島君…最近、様子が変…)

「中島君…、私行きます!」

と小夜ちゃんは中島君の後を追いかけていった。

「それで…手紙…」

杏美が言った。

「杏美?」

「その手紙の字ってさ、随分丸字だな。」

「…確かに。」

と江藤先輩。

「言われてみれば字が結構綺麗だよな。
女子みてー。」

…女子、か。

犯人なんてそう見つからないのは知ってる。

でも、見つけたいんだ。

見つけて白状してもらいたい。

大気君を…竜一を殺そうとしたのだから。

身代わりに大気君まで…


私は耐えられなかった。



- 卒業まで残り9日 -

プリ小説オーディオドラマ