第13話

大気君。
170
2018/03/11 13:46
今日は私・杏美と二人で竜一の弟。
南雲 大気君の所へ行った。

竜一の家に来たのは何日ぶりだろう…

チャイムを鳴らすと、おばさんが出てきた。

「あら、真緒ちゃん。突然どうしたの?」

おばさんが私が来ると思ってなかったみたいで驚いていた。

「はい、実は弟の大気君と話があって…」

「あら、大気と?大気なら、自分の部屋にいるわ。どうぞ。」

「ありがとうございます。」

「お、お邪魔します…」

杏美は遠慮がちそうに言った。


「あ、ここに大気って書いてる!ここじゃない?」

玄関からすぐの階段を上ると、ふたつの部屋があり手前は『竜一』奥は『大気』と、書いてあった。

「そうね。ここだわ」

コンコン

私がドアを叩いても、返事がなかった。

「あれ?おかしいな…」

すると、

ガチャっ

竜一の部屋から突然ドアの開く音がそこを見ると…

「りゅ、竜一…?」

「…え?」

杏美が私の言葉に驚いたみたい。

だって、竜一が…と思ったら

「ま、真緒ちゃん?」

「あ、た大気君…」

「兄と間違えました?」

「う、うん…ごめんね!」

「いいえ。慣れてますから。」

竜一とそっくりなのは当たり前…。

だって、双子なんだから。

「あ、俺に話…ですよね?どうぞ。」

私と杏美は大気君の部屋へと入った。

「お話って?」

大気君が聞いた。

私はつばを飲み込んで

「大気君って、竜一の事どう思ってる?」

「…え?」

竜一という言葉を聞いて動揺するかのように
顔が怖ばっていた。

(どうしてそんな顔をするの…?)


- 卒業まで残り21日 -

プリ小説オーディオドラマ