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第11話

インフルエンザ 緋山先生診察
5,686
2021/06/29 13:03
冴島はるか
冴島はるか
緋山先生、次の子は14歳あなたちゃん。3日前から熱があるそうです。呼んでもいいですか?
緋山 美帆子
緋山 美帆子
うん! え、ちょっと待って、情報3日前から熱があるだけ? 他に症状とかは?
冴島はるか
冴島はるか
いえ、何も書かれてないです。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
そう… まぁとりあえず呼んで
冴島はるか
冴島はるか
はい!
━━━━━━━━━━━━━━━
ガラガラ_
緋山 美帆子
緋山 美帆子
あれ?あなたちゃんは?
冴島はるか
冴島はるか
私の後ろです💦 
2人はアイコンタクトを取り、
この子が相当な病院嫌いだということを理解した。
緋山side

これは長くなりそうだ…

とりあえずベッドに寝かせよう。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
あなたちゃん、身体辛いよね。 とりあえずベッドに寝てみようか!
と言い、冴島の後ろに隠れるあなたの背中を支えながらベッドに寝かせた。
あなたちゃんはすぐに布団を被って私たちに背中を向けた。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
あなたちゃん、背中から聴診器あててくね。
ちょっと服ごめんね〜
と言い、少し服を浮かせて下から手を入れ、聴診器をあてた。
その瞬間、びっくりしたのかビクッと体が動いた。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
おっと、ごめんね〜
冴島はるか
冴島はるか
大丈夫だからね〜
力抜いてね〜
その後も怯えながら何とか頑張ってくれたあなたちゃん。
残りはインフルエンザの疑いがあるため、その検査を…
緋山 美帆子
緋山 美帆子
あなたちゃん、よく頑張ったね!
あと一つだけ頑張って欲しいんだけど、そのまま寝てていいからね〜
なるべくあなたちゃんに見えないように検査の準備を進める。
その間も、すごく不安そうな顔のあなたちゃん。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
よいしょ、大丈夫だからね〜
冴島はるか
冴島はるか
動いたら危ないから頭触るね〜
大丈夫だよ〜
と、「抑える」という言葉を使うのではなく、「触る」という単語を使ってなるべく不安を和らげる。
緋山 美帆子
緋山 美帆子
ちょっとお鼻さんくすぐるね〜
あなた
あなた
ゴホゴホッ…ゴホゴホッ…泣
あなた
あなた
っ……泣
冴島はるか
冴島はるか
大丈夫だよ〜
緋山 美帆子
緋山 美帆子
よし、よく頑張ったね〜
少しゆっくりしようね!
あなた
あなた
…………泣
冴島はるか
冴島はるか
頑張ったね〜
15分ぐらいここで寝てていいからね〜
━━━━━━━━━━━━━━━
緋山 美帆子
緋山 美帆子
あなたちゃん、検査よく頑張ったね〜!
あなたちゃんはね、インフルエンザA型だったよ。
あなた
あなた
…コクッ…グズッ
緋山 美帆子
緋山 美帆子
お薬処方するから、ゆっくり治していこうね!
もし、1習慣たっても熱が下がらなかったらまた来てね〜
あなた
あなた
コクッ……
緋山 美帆子
緋山 美帆子
よし、よく頑張ったね!
1週間後、再び訪れたあなたちゃん。

熱、下がらなかったのかな…と思っていると、

「あ、の…この前は優しくしてくれてありがとうございました… もう、元気です。」

と、教えに来てくれたみたいだった。

元気になって良かったね!






end

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