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ガラガラ_
2人はアイコンタクトを取り、
この子が相当な病院嫌いだということを理解した。
緋山side
これは長くなりそうだ…
とりあえずベッドに寝かせよう。
と言い、冴島の後ろに隠れるあなたの背中を支えながらベッドに寝かせた。
あなたちゃんはすぐに布団を被って私たちに背中を向けた。
と言い、少し服を浮かせて下から手を入れ、聴診器をあてた。
その瞬間、びっくりしたのかビクッと体が動いた。
その後も怯えながら何とか頑張ってくれたあなたちゃん。
残りはインフルエンザの疑いがあるため、その検査を…
なるべくあなたちゃんに見えないように検査の準備を進める。
その間も、すごく不安そうな顔のあなたちゃん。
と、「抑える」という言葉を使うのではなく、「触る」という単語を使ってなるべく不安を和らげる。
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1週間後、再び訪れたあなたちゃん。
熱、下がらなかったのかな…と思っていると、
「あ、の…この前は優しくしてくれてありがとうございました… もう、元気です。」
と、教えに来てくれたみたいだった。
元気になって良かったね!
end
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!