やっぱり案の定学校へ行くともう、広まっていた
完全に囲まれた私としげ
私があたふた戸惑っていたら
なんていたずらっぽく笑っている
少し不機嫌のかなちゃん。
多分まだしげの事を諦めてないのだろう
なんで羨ましいんやろ…?
どうしよ〜!行く気ないねん〜!
私が困っていたらさっき女子に囲まれていたしげにぎゅっと引き寄せられた
なんとか諦めてくれた…かな?
そう言ってデコピンをされた
しげは後ろを向いているけど耳が真っ赤になっていることが分かる
それから席に座りいつもどうり授業を受けた
〜〜〜〜〜お昼〜〜〜〜〜〜〜
いつもより高い声で私を呼んだかなちゃん
私はチラッとしげの方をみた。しげは別にどっちでもええよと言わんばかりの顔でこっちを見ていた
私はこの後後悔する。
2人だけで屋上で食べた。
しげの自慢話ばかり聞かされたけど。
少し何か企んでいる様子
でも私は気のせいだと誤魔化した
2人でトイレへ行ったらかなちゃんが急に止まった
その瞬間訳が分からなかった。
何故か冷たい感触があった
頭から水をかけられたんだ
窓から見える私のクラスにしげと女の子がキスをしているところが目に入った
そう言うとかなちゃんは去っていった
しげ…
浮かれていた私は馬鹿だな。
なに期待してたんだろ
私は涙を流すのを我慢した。
泣いてるところなんか見られたくなかった。
でも、ダメだった。
神ちゃんが抱きしめてくれたら止まらなかった。
私どうしたらええんやろ
それから濡れた服は着替えて神ちゃんに今までのことを話した
重岡side
今日はあなたがかなちゃんっていうやつ?なんか知らんけど2人だけで昼飯食うって言ったから今日は他の男子友達と一緒に食べていた。
昼休みは外へ行く気にもならなかったから1人教室であなたを待っていた
はぁ、めんどくさい
そう言うと唇に何か当たった
俺はハッとした
あまりにもビックリしてしまった。
あなたはやっぱり神ちゃんやったん?
俺、やっぱり諦めた方がええん?
俺、何浮かれとったんやろ。
俺はあいつのことを無視して教室を静かに出ていった
ここから2人の歯車が壊れ始めた
---------------- キリトリセン ----------------
次はいつ出せるかな〜🤔
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!