それから私たちは〝すれ違い〟するようになった
最初の頃は
私だけが避けていたけどもう、しげも避けるようになって、
今ではお互いを無視している
私は前みいにしげ戻りたいけど…私にはそんな勇気がなく、そんな自分に呆れる毎日だった
重岡side
俺たちってもう、戻れへんのかな?
前みたいにイタズラしたり、アホなことしたり、愚痴大会とか全部出来ひんくなんの?
でも、あなたの顔を見たら前のことを思い出して、分からんくなってくる
ある日の昼休み神ちゃんが急に真面目な顔をして聞いてきた
神ちゃんに言われてやっと目が覚めた。
いつまでもいじけてた自分にはもうさよならや
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いつも夕食を食べたあとは順番にお風呂に入って部屋でお互い無言のまま勉強やら、スマホをいじったりしている
よし、おれは言うぞ。
ちゃんと直接言う
どうしても目を合してくれないあなたを
俺はいきなり壁ドンをして逃げないようにあなたの腕を掴んだ
ポロポロとあなたの涙か頬に伝っていく
俺は、今自分の気持ちを伝える
正直な気持ちを
やっと2人の空気が戻ってきた
やっといつもの俺らに戻ったけど、
関係はカレカノに変わった
おれはこれから何があろうとあなたとずっと一緒やと思う
あなた、世界一愛しとるよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。