（紛らわしいとこにいるなぁ、あの警官。）

（まあいいか。ここを抜ければ、あの宝石店に着く。そうしたらあの『透明な日々』を盗んで、フェイクと入れ替える。…あぁ、なんて完璧なの…！）

（なるほどね…警官は10人くらい居るけど、暗闇ってのが好都合…私が開発したメガネがあれば暗くても作業はできるっての…）

（てかなんで私目当ての宝石の周りを囲まずに宝石店の周りにいる訳よwバカじゃないの？wこれだったら警官と警官の距離が離れすぎてて盗むの簡単だってのww）

（よし、で本物とフェイクを入れ替えて挑戦状的なのを置いて…）

（…ﾌﾌッ、ほらね、簡単だったわ…あとはなぜか警官が1人も居なかった裏口から出るだけ…）

（じゃあね、お疲れ様でした、警官さん☆）

！？

（な、何…！？成功したと思ったら、いきなり頭痛が…っ…！動け、ない…っ！）

いち、まつ…？

なっ…！浮いてる…！？

愛里っ！？

いやなんであんた当たり前の様にほうきに乗って浮いてんの！？

いやいやいやいや！ひとまずおそ松たちが何者なのか説明してよ！？

何っ！？

カラ松！？

何よ、悪いっ！？…分かったわ、乗らせてもらうわよ…

…なるほどね、貴方たちの話は分かったわ。

そして、貴方たちの推理に間違いなく、私は怪盗アクアマリン、改め神宮寺琴葉よ。

…3年前、私の家系…神宮寺家の家宝、｢青き海｣が何者かによって盗まれたのよ。

えぇ、あの後SPに見つかって大激怒を喰らった時に見せたと思うわ。

あぁ…そういえばそんな芸名で活動してるって言ってたわね、あの人、本名が神宮寺翔だから…

えぇ、そうね…私の衣装を作ったのも私の母よ。

？えぇ、｢我々が大事にしてきた家宝を取り戻すためならば、なんだって協力する。｣って言ってくれたわ。

…私達一家は、あまり宝石店を信じてないのよ、前に騙されて母の形見のネックレスを盗まれたの。だから、もしかすると、高技術で塗装した宝石を置いた場合もあるかもでしょう？…疑いの気持ちで盗んでるの。

…渡したかった。それだけの話よ。

…えぇ。

貴方たちにバレてでも渡したかったのよ…色合い、石言葉、全て私が思う気持ちを乗せて…！

っ…！