まさかの、小川さんと両思いになれて
他の人達は二次会に行ったが
うちと小川さんは少し、散歩をしてから
うちの家まで一緒に帰ってくれている。
手は…繋げていない。
けど、一緒に並んで歩けるだけ
すごく幸せな気持ちになる。
小川さんが顔を赤くしながら聞いてきた。
お酒のせいだけかもだけど…
余計に赤くなっていた。
この人…ほんっとに素敵過ぎる……
ますます好きになっちゃうじゃん。
お互い笑い合った。
すると小川さんがうちに近づいてきて
うちの頬っぺにキスをした。
そう言うと、優くんはうちに背を向けて
歩き出した。
うちは、両手で手を振った。
ウキウキわくわくと、浮かれた状態で
マンションに入ってエレベーターに入り、
閉めるボタンを押そうとすると
誰かが走ってくる音が。
うちは開くのボタンを押した。
男の人が入ってきた。
うちは軽く会釈をして
再び閉めるボタンを押し、エレベーターが動いた。
あぁ…幸せだなぁ〜…
頬っぺにキッスされちゃったぁ〜!!!
頬っぺた洗えないよぉ〜…
うちはニヤニヤしそうなのを必死に抑えて
心の中で叫んだ。
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俺は、ハルと大我と別れた後
最近引っ越したばかりの
自分のマンションに向かっていると
遠くの方にさっき、公開カップルの
2人がいた。
そして、
男が女の頬っぺにキスをしていた。
マンションの方に入って行った。
あ、同じマンション…?
俺はそう思いながらエレベーターに入ろうとすると
初めて顔を見た。
ナチュラルメイクで
ファッションも落ち着いてる感じ。
シンプルでこれだけ可愛いんやなぁ〜
そりゃあ、好きになってもらえるわな。
と、思いながらエレベーターに乗った。
本人は必死にニヤニヤを隠してるつもりだろうが
所々、頬っぺたを両手で持ちながら
隠してる感が見え見えな感じ。
俺は思わず吹き出してしまった。
不思議そうな顔をして俺の方に振り向いた。
やっべぇ〜…w
さぁ、どうしようか…ww
俺はちょうど持ってたスマホで
スマホの漫画を読んでる風にした。
少し気まずい空気が流れた時
エレベーターが到着。
俺は、開けるのボタンを押して
俺に会釈をして出て行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!