結局あの後、焼肉に決定した。
カウンター式で横に並んで食べてる状態
距離がめちゃくちゃ近くて…
ドキドキするけど、お肉も美味しくて
幸せな気持ちでいっぱいだ。
うちはそう言って袖をめくろうとすると
なんだか、慌てたような感じで言われた。
うちに触られたくないのかな…。
マイナス思考になりそうだった。
優くんはそう言って、自分で裾を拭き始めた。
うちの気持ちがモヤモヤしちゃって…
そこからはあまり進んでお肉が食べれなかった。
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カメラマン「はい!OKで〜す!」
個人の写真撮影が終わった。
カメラマン「次、矢野さんお願いします!」
ハルが撮影に行った。
そう言われて、スマホを見た。
俺はスマホをポケットに。
着信3件と
次はいつ会えるんだという、LINEだった。
どうせ、みんなに自慢したいが為だけに
俺と関係持っとるくせに
そういう下心が見え見え。
まぁ、それを分かってて
ズルズル関係続けてる俺も俺やな。
でも、正直ベラベラ喋られても困る。
ましてや、彼女でもないのに。
いつからだろ…
こんな歪んだ考え方しかできなくなったのは
俺にだって、本気で好きになった子くらいはいた。
けど、いったいどこから間違えてしまったのか
いくら考えても…俺自身、分からなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!