声のする方向へと振り返ると、
ハルと大我がいた。
俺は、2人の元へ向かって
椅子に座った。
俺が座ってるところから見えたのは
会社員の人なのか
団体の人達が次々と合流していた。
そこから30分後くらいした時。
その声が大きくて
俺ら3人にも、聞こえて
思わずそこを見た。
いきなり立ち上がって大きな声。
何言うん?ww
後ろ姿しか分からんくて、顔は見えないけど
女の子の方もびっくりしているのが分かる。
2人も興味津々。
なんや、これ
まさかの、公開告白?ww
美女と野獣…とまでは言わんけどww
確かに…
俺とハルと大我は顔を見合わせた。
周りの人が騒ぎ始めた。
…まぁ、そりゃあそうなるわな…w
ポッチャリした男が落ち込み出した。
お!!OKした!ww
どうやら、カップル成立したらしい。
「つか!お前ら遅すぎ!!!」
「ほんとよ〜!周りがどれだけウズウズしてたか!」
ポッチャリした男が女の手を握りながら
幸せそうな2人の姿。
俺も…ひょっとしたら…
あんな純粋な恋愛…って…できるわけないか。
俺は、その光景を見て
ちょっと複雑な気持ちになった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!