第239話

「 トラブル体質 」
5,662
2023/01/24 14:25

side:月島








『 …… どうしてこうなった、』













ことの始まりは遡ること15分前。



前回の話の続きから始まる




















侑「 あなたが危ないってどういうことですか!?」




繋心「 なんだ、お前ら知らないのか??」




治「 知りません 」




繋心「 あなたは、あの容姿だからな。
小さい頃からよく変な奴に絡まれることが多々あってな、」




侑「 … 変な奴?」




繋心「 まだ宮城にいた頃、仙台に出かける機会があったんだがそこで誘拐されかけたことがある 」




侑「 誘拐っ?!!!」




治「 ほんなら、東京なんて人が沢山おるとこ行ったら何されるかわからんやん!!」




北「 せやから焦ったわねん。1人ではどこにも行かんようにってあんだけクギうっとったんに … 」




角名「 じゃあ早くあなた追いかけた方がいいじゃないですか??」




北「 せやけど次は俺らが試合や、」




侑「 試合とか言うとる暇ないやないですか!」




日向「 俺ら次休憩なんであなたさん追いかけますよ!!な、影山!」




影山「 ああ 」




『 君たちどっちとも方向音痴なんだからダメでしょ 』




日向「 あ、、、、、、』(しょぼん)




繋心「 2,3年はどっか行っちまったしな、、」




山口「 あ、じゃあツッキー行ったらどう??」




『 … は?』




日向「 おお、方向音痴じゃないし背高いからビビられるし目つき悪いから適役やもなぁ!!」




『 … 今最後誉めた?』




北「 すまん、お願いできるか??」




『 え?いや、ちょっと 』




山口「 あなたさんと何があったんでしょ?謝るチャンスだよ!!」(小声)




『 はあ?なんで山口がそんなこと _____ 』














無理やり山口に背中を押され



体育館を追い出された僕は、



めんどくさいと思いつつももし誘拐なんかされていたら大変なので



渋々商業施設の方へ歩いた



数分すると建物が見えてきて当たりをキョロキョロ見渡す













『 … はあ、、そんな簡単に見つかる …?』














商業施設といってもそこそこ広さはあるわけで



そんな中で対して関わりもない女子を探すのは



難しいんじゃないか、と思っていたその時



何やら群がっている頭の悪そうな集団を見つけた。



よく見ると見覚えのある赤いジャージを着た女子が真ん中に立っている













『 … 本当に絡まれてる、、』













周りの人たちにもだいぶ迷惑になっているので



メガネをグイッと上げながらその集団に近づく













『 ちょっと、』




「 あ???誰だよお前 」




雛垣「 つ、月島くん、!!」




『 邪魔なんだけどどいてくれる?』




「 今このことお話中なの無理 」




「 なあ?いいだろ??俺らと遊ぼーよ
てかどこの高校?そのジャージ見たことないけど … 」




雛垣「 や、すみません。… 部活で忙しいのでもういいですか?」




「 待ってってぇ〜!」




雛垣「 きゃっ、」













1人の男が僕の方へ歩いてこようとした彼女の腰を



引っ張って自分の腕の中に収めようとするのを、



なんだか気持ちが悪くて咄嗟に



彼女が伸ばした腕を掴んで引き寄せる














雛垣「 わっ、」




『 人の彼女に気安く触んないでくれる?』














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