第8話

# いつもの店
439
2019/04/07 09:38
今度は少し甘い香りがして目が覚めた。

銉野
銉野
……あれ?
山田涼介
山田涼介
あ、起きた
横を見ると、山田さんが頬杖をついて
私の頭を撫でていた
銉野
銉野
あれ、山田さん……?
山田涼介
山田涼介
おう。
随分ぐっすりだったけど疲れてた?
……あれは夢?

でも山田さんが嘘をついているようには見えないし。

水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
アールグレイを飲んだら こてんと笑
銉野
銉野
……
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
いい夢みれた?
目の前に座って笑う蒼唯さんの顔をしばらく凝視してしまった。
山田涼介
山田涼介
あなた?
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
……なるほどね。
山田涼介
山田涼介
蒼唯?
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
あなたちゃんは夢を見ていたんだ
山田涼介
山田涼介
はぁ?!
意味がわからないと言う顔をする山田さんを横目に話を続けた。
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
あなたちゃんは何も覚えてないみたいだからね
銉野
銉野
覚えてないって…どういうことですか?
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
あれでも思い出さないのかなぁ……
銉野
銉野
安心感はあったんですけど…
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
そっか〜……
少し残念そうな顔をして私を見た。
銉野
銉野
山田さんもいました……けど……
なんかあるんですか?
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
え……
山田涼介
山田涼介
俺?
銉野
銉野
はい。
山田さんのおかげで
ここに戻ってこれました
そう説明すると複雑な顔をされた。

私……何かしたかな?
水樹   蒼唯
水樹 蒼唯
あなたちゃん、この後少し時間もらえるかな?
話したいことがあるんだ。

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