伊吹 慧音side
陽の光が心地よいお昼時
人間のみんなは給食の時間…かな?
理科室でも静かな女子会が開かれていました。
頷き、ぴょんっと椅子を下りかけていく桜子。
そう。女子会といいつつ、こうやって毎日
桜子ちゃんのやりたいことに、絆ちゃんと一緒に
叶えてあげている。
でも、果たされない未練のことを考えるより
よっぽど有意義で楽しい時間。
おままごとに、お絵描き、かくれんぼ、あやとり…
色んなことをした。
どれも懐かしい遊びの数々で、自然と笑みが零れる
戻ってきた桜子ちゃんの手には、
プラスチックケースに入った色とりどりの折り紙
生前、桜子ちゃんが理科室に持ち込んだ品々だ。
どうやら、理科の先生である両親を待っている間に
理科準備室に閉じ込められ、
亡くなってしまったらしい
あぁ、可哀想。率直にそう感じた。
だからこそ、こんなことをしてるのかもしれない
こんな平和が続けばいいのに。
そう思うのは、あまりにもフラグすぎ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!