樹「そういうことね、」
『うん。私これで合ってるのかな...』
樹「俺はそれでもいいと思うけど?」
『なんでそう思うの?』
樹「じゃあさ、あなたが大我に振られた時のこと
ちょっと思い出してみて?」
『うん。』
樹「その時に、大我はあなたのことを思って
濁したり、ちょっと期待させるような言い方で振られるか、
あなたのためを思ってちゃんと振るのどっちがいい?」
『それは...』
樹「俺はちゃんと振られる方が嬉しい。」
『なんで?』
樹「その方がキリが付けれるし、
切ってくれる事で次の恋にスタートできる。」
『確かに...』
樹「濁されたら、自分にもまだチャンスがあるのかなって。
結ばれる訳でもないのに追いかけてても、
その思う分、辛くなっちゃうでしょ?」
『うん...』
樹「だから、俺はちゃんと振ってくれた方がいいの。
って事は、さっき大我にちゃんと
振ってあげられたあなたは凄いし、偉いと思うよ?」
『樹ありがとう。』
樹「いえいえ!
あなたには感謝してるから!」
『こちらこそ』
樹「じゃあちゃんと幸せになるんだぞ!」
『樹には越せないくらいになっとくから!』
樹「言ったな!笑」
『絶対越せないから!』
樹「抜かしてやるし!笑」
『樹は無理だもん!笑』
樹「でも俺は北斗よりも相手のこと幸せに出来るからな?」
『いや、北斗意外とやるよ?笑』
樹「マジかよ笑」
『マジマジ笑』
樹「これは分かんなくなってきたな笑」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。