第71話

❤70 HOKUTO
681
2021/03/08 03:32
大「ごめん。今日は帰ってくれないかな...」
そう言われて私は家に向かった

自分で振っといたくせに

大我のことが気になってしまう。

あの時の私みたいに死のうとかしてないかな、

とか...
思えば思うほど心配になってしょうが無かった

思えばあの人に電話を掛けていた
『もしもし、』


「もしもし?なんだよ笑」


『聞いて欲しいことがあって。』


「惚気話か?笑」


『樹にしか話せないの。』


樹「なんだよ笑」


『2人のことなんだけど...』


樹「あー北斗と大我?」


『そう。その2人。』


樹「2人がどうした?」


『あのね____』
私は樹に全部話した

2人の話しや、これまでの話、

さっきの大我との話。

今の気持ち。

全部
樹「そういうことね、」


『うん。私これで合ってるのかな...』


樹「俺はそれでもいいと思うけど?」


『なんでそう思うの?』


樹「じゃあさ、あなたが大我に振られた時のこと
ちょっと思い出してみて?」


『うん。』


樹「その時に、大我はあなたのことを思って
濁したり、ちょっと期待させるような言い方で振られるか、
あなたのためを思ってちゃんと振るのどっちがいい?」


『それは...』


樹「俺はちゃんと振られる方が嬉しい。」


『なんで?』


樹「その方がキリが付けれるし、
切ってくれる事で次の恋にスタートできる。」


『確かに...』


樹「濁されたら、自分にもまだチャンスがあるのかなって。
結ばれる訳でもないのに追いかけてても、
その思う分、辛くなっちゃうでしょ?」


『うん...』


樹「だから、俺はちゃんと振ってくれた方がいいの。
って事は、さっき大我にちゃんと
振ってあげられたあなたは凄いし、偉いと思うよ?」


『樹ありがとう。』


樹「いえいえ!
あなたには感謝してるから!」


『こちらこそ』


樹「じゃあちゃんと幸せになるんだぞ!」


『樹には越せないくらいになっとくから!』


樹「言ったな!笑」


『絶対越せないから!』


樹「抜かしてやるし!笑」


『樹は無理だもん!笑』


樹「でも俺は北斗よりも相手のこと幸せに出来るからな?」


『いや、北斗意外とやるよ?笑』


樹「マジかよ笑」


『マジマジ笑』


樹「これは分かんなくなってきたな笑」
こうやって、相談にも乗ってくれて

自分のことを上げたと思えば

私の話にちゃんと乗ってくれて

次は自分のこと下げて

同じくらいで話してくれる樹は本当にいい人だ。
『樹、本当にありがとう』


樹「新たまんなバカ笑」







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