第21話

💔20
1,014
2021/01/06 15:23
あれから休みを挟んで年明けの学校。

寝不足の人もいれば、

元気いっぱいの人も居る。

相変わらず年が明けても俺たちに変わりはなかった。

でもひとつ変わったことは、


あなたが早く帰ることが無くなった。


逆に言えば、俺たちよりも遅く帰るようになっていた。

まぁ、俺たちには関係ないんだけど...


俺はそんだけだと思っていたけど、

北斗と樹はあなたが太り始めただの、

あなたについて喋っていた。

俺はあなたのことが嫌いなはずなのに、

本心はちょっと気になる話で

愛の話を聞きながら、

北斗と樹の話に耳を立てていた。


そして、それから1ヶ月。

北斗と樹が話していたように

あなたのお腹はぽっちゃりしていた。

太るとかありえない。

そう思っていたけど、

俺はあることでその原因を知ってしまった。
大「あ、ごめん!教室に忘れ物!」


愛「待ってるから取ってきな?」


大「ごめん!ダッシュで取ってくる!」
俺は愛を待たせないためにダッシュで取りに行くと

教室には1人の人影があって

よく見るとあなただった。

最悪なんてなんて思いんがらも、

ちょっとだけあなたの方を見ると何かじっと見ている。

そんなに真剣に見るものなんて何だろう。

そんなちょっとした興味本心で覗くと...
大「え...」


『ビクッ!』
その手には母子手帳。

え、妊娠してるの?
大「なんでこんなもん持ってんだよ。」


『誰にも言わないで!』


大「いやいや、言った方がいいでしょ!」


『これは私のせいだから、、、』


大「は?」


『いいから!誰にも言わないで。』
そう告げてあなたは走って出て行った。





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