昼休み
愛「大我行こう!あなたも!」
大「お前はしゃぎすぎな?笑」
愛「そんなことないもん!」
私の事なんて気にしずに盛り上がる2人。
そんな私にとっては嫌な空気の中
見計らったように北斗が迎えに来る
北「あなた?行くよ?」
『あ、うん。』
樹「2人も行くぞー」
愛「ごめーん!」
大「今行くー」
北斗のおかげでちょっとは楽になったかと思えば、
屋上まで私の前で仲良く隣に並んで
さっき同様、和気あいあいと話し込んでいる。
誰も2人の間に入れないくらい。
樹「あの二人付き合ってんの?」
北「おい、樹。」
樹「だって、日に日に仲良くなってない?」
慎「それな!もしかして両思いだったり?笑」
いつものふざけなんだろうけど
今の私には凄く深く刺さった。
頑張って屋上まで行って食べ始めたけど、
ある出来事で私は限界をむかえてしまった。
愛「あ!そう言えば今度大我と遊びに行くんだけどみんな来る?」
私の知らない所でそんな約束までしてたんだ。
大我の顔を見れば
“なんで皆に言うんだよ。2人で行きたかったのに。”
っていう顔をしている。
その2つが今までの傷ついた心にまた刺さり
とうとう私の心は限界を迎えて
『ちょっとごめん。用事思い出したから教室戻るね!』
っと言って、急いで弁当を片付けて
泣いているのがバレないように
走ってその場から離れた。
♡5で更新
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。