あなたも俺も風呂に入り終わり
あとは寝るだけの状態。
でも、怖くて寝れないのか眠りに付けないあなた。
さっきからずっとTVを見ている。
そんなあなたを横にし
俺は樹にさっきの事を報告した。
そんな会話をしていたけど、
そう言えば俺があなたに気持ち伝えたこと。
あなたへの気持ち。
樹にちゃんと話した方がいいかな...
樹はこの時に気づいていたんだろうか
俺が何を話したかったのか...
『北斗?』
北「ん?」
ずっとTVを見ていたあなただったけど、
いつの間にか俺のことを見ていた。
『どうかした?』
北「いや、何でもないよ?」
『ならいいけど、』
北「じゃあもう寝るぞー」
『うん。』
もう眠たそうな顔をしてたから、
俺はもう寝る為にも、
気づかれない為にも寝ることを提案した。
流石に好きだとは言え、
まだ付き合ってもないから一緒にベットで寝るのは止めにして
下で寝ようとした時...
『嫌だ...』
北「は?」
いきなり俺の服をちょっと引っ張って
俺の目を見つめるあなた。
そんな事言われてもさ、
どうしようもねぇーじゃん。
北「寝るまでここに居るから。」
だけら、早く寝ろ。
と言うように俺は言ったけど一向に手を離さないあなた。
『一緒に寝る...』
北「いや、それは...」
『小さい頃は寝てくれた...』
そんなこと言われたら拒否出来ねーじゃん。
北「今日だけだそ。」
『ありがとう〜!』
そう言うと笑顔でお礼を言って
少し震えていたあなたを包み込んで眠りについた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。