帰ってからは何もする気にならなかった
大我とのキス
あれは助ける為だったんだ
そう思うのにあの感触が離れない
なんで今更?
私は北斗のことを好きになっている。
これは思い込みだったの?
違うよね?
北「あなた?」
『え?あ、おかえり、』
北「ねぇ、なんかあった?」
『なんで?』
北「様子可笑しいから。」
『あのね、』
こうして今日起きたことを全て話した
北斗は何も言わずにそっと私の背中に手を添えて
話を聞いてくれた
北「怖かったよね。助けられなくてごめん。」
『違う。私が悪いの!』
北「それは違うよ?」
『だって、私がちゃんと注意してれば...』
北「悪いのは男たちだよ。
あなたじゃない。」
『ねぇ、北斗?』
北「なに?」
『好き。』
北「俺もあなたのことが好きだよ。」
『愛して』
北「え、?」
『私のこと愛して?
頭の中、北斗でいっぱいにして?』
北「わかったよ」
自分でも分からなかった
なんでこんな事を言ったんだろうって、
でも、愛されたかった
あの時の記憶を消したいから愛して欲しいのか
私の好きな人は北斗だよって
自分に言い聞かせたいからなのか、
分かんないけど愛して欲しかった
そんな私なのに優しく愛してくれた。
♡5で更新
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。