第9話

立ち止まり
私
(私にはみんなが居る!大丈夫!)


そう思いながらボールを拾っている
烏養コーチ
烏養コーチ
あなたっ!猫又監督が話をしたいって!

手でこいこいと呼びかけてくる


私
あっ、今行きますっ!
私
(私何かしちゃったかな……)

ビビりながら向かっていくと
猫又監督
猫又監督
陽向。少し頼み事があるんだが、いいかい?
私
なんでしょうか……?
烏野一同
烏野一同
(なんだなんだ?)

みんなこちらが気になっている様子だが
サーブ練習を続けている
猫又監督
猫又監督
土日だけでもいい。
1回音駒へ遊びに来てみないか?
私
え…、と、東京ですよねっ。
猫又監督
猫又監督
そうだが…

猫又監督は少し考えながらも険しい顔へ変わった
猫又監督
猫又監督
君はいつまで立ち止まっているつもりだい?
私
え…
猫又監督
猫又監督
中学時代の事は知っているよ。
けど、陽向にはもう仲間がいる。
その仲間は味方って意味でもある
私
で、ですがッ……
猫又監督
猫又監督
君が今後どう変わるかは自分次第。
けど、変わらない事には先が無い。

私でも分かっていたことだった。
翔陽達が私を変えてくれた。

けれど、甘えて自分で変わる努力をしていなかった事

凄くそれが身に染みた…
猫又監督
猫又監督
女の子1人では東京へ行かせられないからこっちのバレー部員を1人迎えに行かせる。
その方が君も安心だろう。
私
マッ、マネージャーとして音駒で仕事をすればいいんですよね…。
猫又監督
猫又監督
マネージャーもそうだが、君自身もバレーをやってみてもいい。無理にとは言わんがな。


良く考えといてくれとだけ言って
私から離れて行った
烏養コーチ
烏養コーチ
あなた。猫又監督はお前に変われるチャンスを与えたいと言っていた。
お前はどうしたい。
私
監督。私は分かりません、
今まで自分から何かをやりたいとか挑戦して来た事が無いですッ。
だから何もかも中途半端でッ……
武田先生
武田先生
あなたさん。それは違います。
マネージャーになったのは自分の意思があるからなのでしょう?
こうやって、皆が受け止めてくれたのは貴方がそれだけ輝いているからです。
挫折をする事は決して悪い事ではありません。むしろ、這い上がれるチャンスなのです。


もう一度変われるチャンスがあるのなら
私は……
私
…………。
来週の土日…東京へ行ってきますッ


どんだけ苦しくても這い上がりたいっ。

私にはバレー部の皆がいる。もう独りじゃない。

皆さん……私に変わるチャンスくださいっ。
烏養コーチ
烏養コーチ
行ってこい!
武田先生
武田先生
行ってらっしゃい!


こうして、来週土日東京へ行く事が決まった。


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