第17話

新幹線

さーて、私の隣は誰が座るのでしょうか……
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
俺があなたの隣に座る。
名前呼びだしな

どうゆう理由……?
孤爪研磨
孤爪研磨
おれだって、名前呼びだし……

いやいや、そこで張り合わなくても…
夜久衛輔
夜久衛輔
……
ほら、みろ、、夜久先輩黙っちゃった……。

あっ!
私
ぎゃっ、逆に名前呼びしていない夜久先輩と座ります!まだ全然話してませんもんね!!
ね!夜久先輩!
夜久衛輔
夜久衛輔
え?いいの?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おいおい、それありかよ……
孤爪研磨
孤爪研磨
(せっかく、もっと仲良くなれると思ったのに)
私
夜久先輩と仲良くなりたいのでっ…

こうして席が決まった
夜久衛輔
夜久衛輔
お、奥側の席どうぞッ
私
え?あ、ありがとうございます!

今更ながら練習試合をしたあの日の事が気まずなり
話す事が出てこない
夜久衛輔
夜久衛輔
あなたちゃんってさ、、どこに住んでたの?
私
あ、あの、東京に住んでました…
色々あって引っ越したんですけどね!

あ、なんだ、意外と話せるじゃんっ
夜久衛輔
夜久衛輔
あ、あとさ、あなたって呼んでもいい?…
私
あ!はい!先輩なので気軽に呼んでください(ニコッ
夜久衛輔
夜久衛輔
なら、あなたも下の名前で呼んでくれる?
私
あ、えっと……
夜久衛輔
夜久衛輔
あ〜、みんな夜久って呼ぶから下の名前覚えてないか!

あははーっと夜久先輩は笑っていた
私
す、すみません……
夜久衛輔
夜久衛輔
衛輔って名前!先輩でも、くんでもいいからさ!黒尾と研磨だけ名前呼びずるくない?

そ、そんなこだわらなくても…
私
も、衛輔先輩……でいいですか…?
夜久衛輔
夜久衛輔
あっ……やっぱり呼び捨てで呼んで。
私
いっ、いやいやっ!先輩に呼び捨ては…
夜久衛輔
夜久衛輔
おねがい……
私
えぇ……


どうして音駒の人達はこんなにグイグイと…
夜久衛輔
夜久衛輔
俺さ、ずっと憧れてる人がいるんだ。
今じゃ、憧れてた人になったけど。
私
か、過去形なんですね…
夜久衛輔
夜久衛輔
うん。その人はもうバレーを引退してて
行方は誰も知らない。
年下だったけど、噂では可愛くてオドオドしてて、でも、バレーをやると人が変わったように凛々しくなる。
俺も会ってみたかったんだ。
バレーをやっている姿をッ。
だからもう後悔したくないんだ。
早く会いに行けば良かったって。

あー……その感情。分かる。

私ももっと早く由美香ちゃんに会って向き合って話し合ってぶつかって、ちゃんと私自身にも向き合えばよかったと思う。

後悔……したくなかった。
私
も……衛輔…

私に今出来ること。
きっと先輩ともっと仲良くなって話をちゃんと
聞いてあげること。

それより、まずは親しくなる事。
夜久衛輔
夜久衛輔
あなた?あははっ、ごめんね…
こんな話して!
私
私もたっくさん後悔して来ました。
タラレバな話だけど、後悔しない生き方をこれからはしていきたいんですっ。
夜久衛輔
夜久衛輔
うん。後悔しないように頑張ってこ。
あと、名前で呼んでくれてありがとう。
無理言っちゃったのに!
私
い!いえっ!
こちらこそいきなり呼んでしまってごめんなさい!
夜久衛輔
夜久衛輔
いいよいいよ!嬉しかった!


眩しい笑顔でそう答えてくれた。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
(あ〜茶化そうと思ったのに入る隙がなかったな〜)
孤爪研磨
孤爪研磨
(こういう時だけクロは役に立たない。)


____なんて思っていた黒尾と研磨であった