竜星は坂の上で私を待ってくれている
私は少しペースを上げた
答え写させてとか、答え教えてとか言うんでしょ、結局
私は変な期待をした
私はやっと竜星に追いつき、竜星の隣に並んだ
竜星は私の方を向き、深く頭を下げた
竜星は顔を上げ、頷いた
え、本気で本気なの?
なに言ってんの竜星…
私はもう一度確認してみた
やっぱり竜星は頷いた
…本気なんだ、、。
竜星が満面の笑みでこっちをみている
かわいい
なんか、こっちが照れちゃうな…
私は迷ったが、今日の16時に近くのファミレスで勉強することが決まった
そのあと、私たちは別れ、また会うことを約束した____
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!