『お疲れ様です』
大橋「お疲れ様!もう終わりやな〜」
西畑「1ヶ月早かったな…」
店長「大橋くんちょっとこっちいい?」
大橋「あ、はい!すぐ行きます!」
『…』
西畑「どしたん?」
『いや…なんか終わるの寂しいなって』
西畑「せやな…あ、連絡先交換しとく?」
『いいんですか?』
西畑「もちろん。後でしよ」
『はい!』
西畑「あ、でもまた会えるで」
『え?』
西畑「絶対会えるから。ね?」
『…?』
何を根拠に言ってるんだろう
絶対会える?何かあるっけ?
全然分からなくて大吾くんの方を見てみるけど、ニコッと微笑みかけてくれるだけで何も言わなかった。
__________数時間後
ここでのアルバイトの最後の日が終わった。
大橋「ばいばいあなたちゃん!」
西畑「じゃあね」
『ありがとうございました…!』
…あ、連絡先交換するの忘れた
てことはもう本当に会えない?
大橋くんのあの笑顔、また見たかったな…なんて思ってしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。