カフェでのアルバイトを終えてから数日
心に穴が空いたような、そんな気持ちになってる。
大橋くんと大吾くん元気かな…なんて考えながら大学内を歩いていた時、
「なぁ大ちゃん!どこ行くん?」
聞こえてきた元気な声、
え…これって…
西畑「よ、元気やった?」
『え…』
大橋「大ちゃん?…って、え!あなたちゃん!」
『なんで…?』
西畑「また会えるって言ったやろ?」
優しく微笑む大吾くんとまだビックリしてる大橋くん
どういうこと?もしかして…
西畑「俺らもここの大学」
『え!嘘…知ってたんですか?』
西畑「うん、」
大橋「いや俺知らんよ!? なんで言ってくれんかったん!」
西畑「2人とも気づいてないみたいやから言わない方が面白いかなーって」
大橋「大ちゃん意地悪!」
西畑「連絡先交換するの忘れてたやろ?今度こそしよ」
大橋「俺もするー!」
『あ、はい!』
西畑「はっすんずっと後悔してたんやで?あなたちゃんともう会えへん連絡先聞くの忘れた…って、笑」
大橋「言わんくてええやん!」
『私も、その…会いたかったです…!』
西畑「お、嬉しいこと言うてくれるやん」
大橋「これからもよろしくってことで!」
また会えた…
嬉しい、 もっとたくさん話したい。
スマホに新しく入った “和也” の文字を見てそう思った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。