恭平と彼女のキスを目撃してから数日
恭平から来ていた特に用もなさそうなLINEも無視している
あんなの見て普通でいられないし
高橋「あ、来た」
『は…?』
高橋「久しぶりに会うのにその反応なんやねん」
『いや、なんでいるの?』
高橋「あなたが俺のLINE無視するから」
『…気にしてたの?』
高橋「だって会わへんと一生無視しそうやもん。家行っていい?」
『やだ』
高橋「だからなーんーでー」
『ちょ、ここ大学!目立たないで!』
高橋「だってここで待ち伏せするしかないやん」
『だから…』
大橋「あ!あなたちゃん!」
『大橋くん!? 大吾くんも…』
西畑「あ、」
高橋「あ…あなた、あの人って結局彼氏なん?」
西畑「俺?」
大橋「なに、なんで大ちゃん彼氏だと思われてるん?」
『あー、ごめんなさい!大橋くん大吾くんまた!』
大橋「え、大丈夫か?」
『大丈夫です!ほら、恭平帰るよ』
高橋「あ、失礼します」
私に押されながらも大橋くんたちにペコッと頭を下げた恭平
ちゃんとそういうことできるんだ…
高橋「今俺の事バカにしたやろ」
『え…エスパー?』
高橋「うわほんまにバカにしたんや笑」
『それより、ほんとに部屋来るの?』
高橋「うん。さっきの人達が誰かも説明してもらわなあかんし」
『すぐ帰ってよ』
高橋「はいはーい」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。