第51話

chapter*50
399
2018/04/23 14:47
蓮見 駿
おい
楠野 悠人
え・・・
蓮見 駿
お前に預けたのは不正解だったみたいだな。
楠野 悠人
・・・そうですね
先輩に“そんなの、しらない”といわれて佇んで二分後。

今度は蓮見先輩と会った。

そして、あった瞬間に心をナイフで刺さしたような言葉が投げ掛けられる。
蓮見 駿
信用してたのに。
楠野 悠人
え?
蓮見 駿
心遥が、幸せになるならそれでいいと思った。例え、俺がアイツの一番でなくても、心遥が幸せになるなら引こうと思ってたのにっ!お前はっ
グイッ───
楠野 悠人
っ・・・
襟首を捕まれ引き寄せられる。
蓮見 駿
なんで、あんな女を取るんだよっ!
倉橋 夏帆
ゆーと?!なにしてるんですか!蓮見くん!
蓮見 駿
チッ・・・
楠野 悠人
・・・
ドンッと俺を突き飛ばし、走ってエレベーターにのって降りていってしまった。
楠野 悠人
俺だって・・・こんなこと、!
倉橋 夏帆
ねぇ、大丈夫?蓮見くんがあんな野蛮だったなんて・・・
楠野 悠人
・・・大丈夫だ。だから、行くか
倉橋 夏帆
うん
別に、こんなことやりたくてしてる訳じゃない。

先輩にいったのもほんとのことだ。

でも、蓮見先輩が言ってたことを訂正することはできない。

だって、あってるんだから。

ほんとに、あのときに行くべきではなかったと。

預けられる権利なんて俺になかったんだ。

調子にのってバレンタインからつきあって。


色々してきたけど、最後まではシてなかったから。

それが不幸中の幸いって感じだな。





楠野 悠人
なんのためなんだかな・・・
倉橋 夏帆
・・・あの事、嘘じゃないんだからね。
楠野 悠人
なにが?
倉橋 夏帆
七瀬先輩のことよ。あれ、事実だから
楠野 悠人
・・・んなの、知るかよ・・・
あのこと。。。

そんなの、俺が知るわけないだろ・・・

なにも、結局は自分のことは教えてくれてなかったんだから。









七瀬先輩はさ。

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