第65話

chapter*62
364
2018/05/12 05:26
七瀬 心遥
なにそれ、、、
みんなに、バラす?

安曇のこと、、を?

なにそれ、、、
楠野 悠人
今まで、言えてなくてすみませんでした。
深く頭を下げた楠野くんに声をかけることなどできるわけもなく、

私は、呆然と立ち尽くしてしまった。

倉橋 夏帆
あーあ。いっちゃった
楠野 悠人
夏帆・・・
影から出てきた彼女はいつもの可愛さなどなく

暗い、深い、闇を抱えた、

そんな瞳だった。。
七瀬 心遥
なんでっ・・・
倉橋 夏帆
なんで?あー安曇のこと?
めんどくさそうにこちらへ近づいてくる倉橋さん。

じりじりと後ろへ下がる私。

固まったまま動かない楠野くん。


三人の距離はだんだんと近づいてきた。
七瀬 心遥
なんで、バラすなんてするの?!
倉橋 夏帆
だって、そうしないと悠人が手にはいらないもの。
七瀬 心遥
え、?
手に、、、はいらない、、、?
倉橋 夏帆
先輩の弱味握ってる私に歯向かえるわけないものね。だからこう言ったの。
〝このこと言われたくないなら私の彼氏になってよ〟
倉橋 夏帆
ってね
七瀬 心遥
・・・なによ、、それ、、、
なんなの

そんなことのためだけに

私は、こんな思いしてきたの?

あやうく安曇のこともバラされかけ・・・
倉橋 夏帆
でもまぁ悠人いっちゃったからもういいよね
七瀬 心遥
・・・なにが、?
楠野 悠人
だめだっ!やめろっ!
え、?

なに・・・

なにするの?
倉橋 夏帆
七瀬先輩。さよなら
七瀬 心遥
ぇっ・・・
ドンッ───


























































































































倉橋さんは、

心のそこから私のこと




















ダイッキライ

















なんだね・・・・
楠野 悠人
先輩っ・・・!
楠野くんが手を差し出してくれてるけど




























ごめん。

掴めそうにないや・・・




























ガタガタガタガタッ────

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