私の部屋に来るのは最後。
「わかりました」
その言葉を聞いて部屋に彼を上げた。
樹『ハルカと俺は付き合っていた
ここに引っ越してくる前、…同棲していた』
私はうつむいて無言のまま聞いていた。
樹『でも、彼女はアイドルの俺が好きだったんだ。
俺は俺として彼女に愛されたかった』
だからわたしにもあんなにアイドルって呼んで欲しくなかったんだろう。
樹『それで、俺はいつしか一緒にいるのが辛くなって、、ハルカと別れることになった』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!