2年生になって1ヶ月がたった。
新クラスでも奇跡的に5人が同じクラスになり、相変わらず5人でいる。
愛衣「ぎゃ!!」
女子「ちょ!愛衣大丈夫?」
佳奈「なにしてんの」
女子「もー!愛衣ちゃん大丈夫?」
愛衣が転んでみんなが駆け寄る。
優「あほだなー」
私は笑って愛衣に手をかす。
今は1週間後のクラスマッチに向けて放課後に練習をしている。
クラスマッチは女子のバスケと男子のバレーがある。
今はクラスの女子みんなで練習中だ。
女子「うわ、周くんカッコよ」
女子「ありゃあモテる」
女子「またスパイク決めた!」
女子「ジャンプ力えぐ!!!」
隣のコートでは男子のバレーがクラスの中でチームを作って練習試合をしている。
周は背が高い。
クラスで1番得点を決めている。
愛衣「休憩しながら男子のバレー見ようよ!」
愛衣が女子達に提案すると、女子達は目をキラキラさせて頷いた。
女子「はやく行こう!」
女子が私の手を握って笑いかける。
優「うん」
私も笑って一緒に歩き出す。
女子みんなで男子のところに行く。
男子「おおー!女子!!」
男子「やっほー」
男子「お前カッコつけんな」
女子「カッコつけてるーww」
女子「おつかれー!」
佳奈「男子って単純」
優「それな?w」
女子が来て盛り上がる男子達が駆け寄ってくる。
みんな楽しそうに話をしている。
公平「よ」
愛衣「よよ!」
佳奈「よ」
優「よー」
公平が私達の前に座る。
公平「バスケ見てたぜ、優大活躍だな」
公平が笑いながらジャージをめくって汗をふく。
愛衣「うちの優は運動神経抜群なので!」
愛衣がドヤ顔で笑う。
佳奈「愛衣はドジってるけどな」
優「さっきも転けた」
愛衣「そんなことない!私だって活躍してる!」
公平「ほんとかよw」
愛衣「公平くんまでそんなこと言うなんて」
愛衣が大げさに落ち込むから可笑しくて3人で笑う。
優「奈生と周は?」
公平「自販機行った、そろそろ来ると思うよ」
4人で話していると、私の頬と首に冷たいものが当たった。
優「ひゃっ」
あぐらから体育座りになって小さくなると、後ろから笑い声がした。
周「あはは!優驚きすぎ!」
奈生「あはは!」
周と奈生がペットボトルを持って笑っている。
優「冷たいな!あほ!」
私は笑って周と奈生を見た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。