亮「今年の1年生女子多い?」
学校までの道を2人で並んで歩いている。
今日から私たちは2年生だ。
優「確か女子が多かった気がする」
亮「俺らは男子が多いもんな」
優「7割男子だもん」
亮は少し笑って私の隣を歩く。
1年生「あの先輩達付き合ってるのかな?」
1年生「いーなー!」
1年生「私達も彼氏つくって一緒に登校とかしてみたいね」
優「付き合ってるのかな?だってー」
私はニヤニヤして亮を見る。
亮「ニヤニヤすんな」
亮は笑って私の頭をぽんと叩く。
優「双子でーすって言ってこようか」
私はふざけて笑って亮の手首をひっぱる。
亮は強い力で私を引き寄せた。
亮「1年に絡むなって」
亮はクールな顔で言って、私の手首を握ったまま歩き出した。
優「あはは!仲良くなろうと思ったのにー!」
亮は笑って私を見た。
周「おはよー!」
校門を通り昇降口まで歩いていたら後ろから声がした。
亮と振り返ると周が笑って手を振っていた。
亮「はよ」
優「おはよー」
2人で笑って周に手を振ると嬉しそうに駆け寄ってきた。
周は亮の隣を歩く。
周「この前貸してくれた漫画面白すぎた」
亮「だろ?あれは人気出ると思ってる」
周「アニメ化とかしそうだよなー!」
亮「それな」
2人で仲良さげに話している。
優「あれ、2人ともいつの間に仲良くなったの」
私が首を傾げると周が笑った。
周「わかんね!」
優「は!?何わかんないって」
亮「いつのまにか仲良くなってたよな」
亮もクールな顔で言う。
私はおかしくなって笑った。
優「あはは!なにそれ、運命ってやつ?ww」
周「俺ら運命かも!!」
周は自慢げに笑って亮の肩を組む。
亮は少し笑う。
亮「運命かもな」
優「やだー!亮が運命とかきもーい!」
私がふざけて言うと亮は私の頭をぐしゃぐしゃにした。
亮「うるせえ」
周「やだー!」
周が私の真似をして言うからムカついて周のリュックをグイッとひっぱる。
周「おわ!」
優「真似すんな!」
周とじゃれてると、亮が私達の肩を組んで歩き出す。
亮「ほら行くぞ、先輩」
周「おー!先輩!!」
周は目をキラキラにさせて言う。
優「先輩!!」
私も笑って亮の肩を組む。
周「ピカピカの2年生だな」
優「友達100人作っちゃお!」
亮「程々にな、」
3人の明るい声が空まで届きそうだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。